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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE30:『春秋冬』殺人事件
60/121

問題篇


「分かりにくいダイイングメッセージを残すくらいなら、消される覚悟で犯人の名前を残してほしいですね。犯人が現場に戻ってくるより先に、警察が到着する可能性もあるじゃないですか」

 三宅巡査は愚痴を垂れ流しながら、目前のパソコンとにらめっこの真っ最中だ。私も若巡査の隣で、やはり同じようにモニター画面を睨んでいる。

「『春秋冬』だけじゃなあ。しかもご都合主義なことに、容疑者3人の名前に春、秋、冬が入っている」

「『春秋冬』の下に『※音』とある。これもメッセージの一部でしょう」

「ううむ。被害者の妻が伊藤春枝(はるえ)、被害者の同僚が脇谷秋由(あきよし)、被害者の教え子が越智美冬(みふゆ)。3人とも、夏はもちろん音の字も入っていないです。因みに被害者の伊藤夏生(なつお)が実は自殺だったという可能性は、遺体の状況から否定されるそうです」

「春夏冬であれば、秋がないで商い。商人の容疑者でもいれば完璧だが」

 三宅巡査は肩を竦めると、「夏がない、音に注意……」と呪文のように呟きはじめる。

「夏がない。音に注意、か……あっ」

 私は弾かれたようにモニターを両手で掴むと、穴が開くほど画面を凝視する。

「三宅巡査! やはりこのダイイングメッセージは、3人の容疑者のうちある人物を示していたのです」



Q:ダイイングメッセージから犯人を特定してください。

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