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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE23:地下室の証人
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問題篇


 アスファルトの水平線に蜃気楼が浮かぶ真夏日、無人の民家から男の銃殺体が発見された。クーラーもない部屋に放置されていたため、遺体は腐敗の進行も早い。また、人家の少ない一帯であるため目撃情報は皆無に等しかったのだが、何と遺体が見つかった家の地下に少年が監禁されていたのである。以下、少年の証言である。


「銃声を聞いたのは、夜中の3時のことでした。バンという鋭い音で目が覚めて、時計を見たらちょうど3時を回った頃で。地下室は暗かったけれど、時計に小さなライトがついていて、それで時間を確認できました。どうして夜と分かったのか? 犯人は、毎日朝の9時と夜の6時に食事を持ってくるんです。それで体内時計を何とか保つことができました。地下で暗いといっても、昼の3時と夜の3時の区別はついていたつもりです。日にち? それも覚えています。犯人は、なぜか毎日新聞を交換しに来るんです。銃声を聞いた日、僕の手元にあったのは8月11日の新聞でした」


「容疑者は浮かんでいるのですが、被害者の死亡推定時刻である8月11日の午前3時は隣の県にいたことが分かっているんです。これは鉄壁のアリバイですよ」

 三宅巡査が鼻息荒く捲くし立てる。だが私は緩やかに首を振ると、

「監禁されていた少年の話に嘘はないのでしょうが、だからといって容疑者のアリバイが完璧だとも思えませんね」



Q:なぜ容疑者のアリバイは完璧ではないのでしょう?


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