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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE22:開かずの間
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問題篇


 助手の桜子さんから温泉旅行に誘われた。というと何だか古いメロドラマのようだが断じて違う。桜子さんの友人一家が旅館を経営しているのだが、その旅館に「開かずの間」と呼ばれる部屋があるという。

 桜子さんの友人紀美子(きみこ)さんに案内されたのは、建物の最も奥まった薄暗い廊下の突き当たりにある部屋。

「ここが、開かずの間です。1年前の冬からでしょうか。鍵を差し込んでもなぜかまったく開かないのです」

「この扉は中から見ると内開きのようですね」

 試しに取っ手を押してみるが、びくともしない。鍵は解錠されている状態だ。

「紀美ちゃんによると、ちょうど1年前この廊下で頭を打って亡くなったお客様がいたのだそうです。でも、警察は事件性なしの事故と断定しました」

「まさか、その事故で死んだ客が霊となっていたずらをしていると?」

 紀美子さんは無言でぶるぶると首を振る。旅館の経営を守るためにも、後ろ暗い噂が立つのは避けたいだろう。

「この部屋付近で何か変わったことは」

「そういえば、夜通りかかるとたまに変な音が聞こえるんです。ピッ、ピッ……と機械音のような」

「ふむ。ところで、ここはどんな部屋なのですか」

「住み込みの仲居が使っていました。布団とかエアコンとか小さな机とかがある、ごく普通の部屋です」

「なるほど。おおよその仕掛けは分かりましたよ」



Q:「私」が見破った開かずの間のトリックとは?

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