表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE17:八百面相からの予告状
34/121

問題篇


 大富豪の堂上玄禄(どうじょうげんろく)が病に倒れ世を去った1ヶ月後。怪人八百面相の犯行予告が警察に届いた。

 怪人八百面相。警察の捜査網を幾度も潜り抜けてきた稀代の大怪盗。警察のアドバイザーとして動く中で、いつしか私の宿敵に位置づけられた犯罪者だ。

「それが、奴は予告状の中でどの品を盗むのか明らかにしていないのです。ターゲットが不明では手の打ちようがない」

 苦りきった顔の古舘警部とともに、堂上氏の屋敷を訪れる。氏はあらゆる分野における熱心な収集家で、屋敷にはコレクションルームがいくつも併設されていた。ただ今回八百面相が盗みを予告しているのは、地下にある狭くかび臭い書庫である。室内には古い書物が堆く積み上げられ今にも崩れ落ちそうだ。埃被ったデスクの上には色褪せた手紙や写真が山積みになっている。値打ちのあるものが隠されているとはとても思えないが……。

 本棚を調べていると、背後で古舘警部が声を上げた。警部はデスクの上から黄ばんだ封筒を摘み上げ、

「これ、パラオの消印ですよ。13、2、12……この13は昭和13年ですかね。いや、パラオは海外だから元号なんて使わないか。それにしても細かいデザインの切手ですね。あれ、この切手は漢字が使われているな」

「警部、それです! 八百面相が狙っているのはその手紙ですよ」

 唖然とする警部の手元を指差し、私は叫んだ。



Q:八百面相はなぜ手紙を狙っているのでしょう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ