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解答篇
A:朝顔は、「暗闇を感じてから8~10時間後に花を咲かせる」「水分が蒸発すると花が萎む」性質があります。大葉房江が殺害されたとき、季節は夏。夏の日没はだいたい夜の7時前後で、この場合朝顔の花が開くのは夜中の3時から5時にかけて。西﨑が営業で被害者宅を訪れた午後には、厳しい暑さで朝顔の水分が奪われ、とっくに花は萎んでいるはずです。つまり、「庭で咲いていた可憐な朝顔」を目にすることは不可能。西﨑は営業以外で大葉房江を訪問した際に、朝顔の花を見ていたのです。「一度きりしか会ったことがない」の証言も嘘ということになりますね。




