表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE1:古いアルバム
2/121

問題篇


 警察への捜査協力ですっかり顔なじみになった三宅巡査が、私の事務所を訪れた。

「知り合いの女性のアルバムなのですがね、大正時代の祖先の写真が残っていたというんですよ。珍しいんで借りてきちゃいました」

 来客用のソファに腰かけて、巡査は埃臭いアルバムを開く。黄ばんだ紙のページには、夫婦と思われる一組の男女と、まだ幼い女児を写した写真が幾枚も貼られていた。もちろんすべてモノクロだ。奇妙なことに、写っている男性と女児はなぜかほとんどカメラから視線が外れている。

「夫も子どもも、まだ写真慣れしていなかったのだろうと知人は言っていました。当時はカメラ自体がまだ珍しかったでしょうから」

 すべての写真の横には、几帳面にも撮影日が記入されている。三宅巡査と雑談を交わしながら、私は1枚の写真に目が吸い寄せられた。銅像の前で3人並んで撮影されたものだ。写真の横には、「大正15年12月31日」と走り書きされている。

 その写真を見た瞬間、私はアルバムを閉じて三宅巡査に言った。

「この家族アルバムは、もしかすると偽造されたものかもしれませんよ」



Q:なぜ「私」は、アルバムの写真が偽造だと分かったのでしょう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ