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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE9:その嘘は、甘いか苦いか?
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問題篇


 依頼人と簡単な打ち合わせをした帰り道、助手の桜子さんとばったり出くわした。彼女から「この近くに腕の良いパティシエが経営するカフェがある」と聞いて、2人で足を運んでみることにする。

 今はバレンタインフェアの真っ最中で、イチオシメニューもチョコレートケーキやチョコレートドリンクが多い。私たちの席に注文を取りにきたスタッフの青年は、メニューの説明をしながらチョコレートの豆知識も披露してくれた。

「この店は、世界有数のカカオ豆生産地から材料を取り寄せているんですよ。世界トップの生産量を誇るコートジボワールをはじめ、同じアフリカ大陸ではガーナや南アフリカやカメルーンからも。ただ、今はアフリカ大陸が生産量のほとんどを占めていますが、カカオ豆のルーツは中南米……現在のメキシコ辺りとされているんです」

 感心したように頷く桜子さんを横目に、私は眩しい笑顔を見せる青年にこんな質問をしてみた。

「カカオ豆は栽培条件が限定されていて、その厳しい条件をクリアしているのは赤道以南の地域だと耳にしたことがあるのですが」

「え? ええ、たしかにそうですね。よくご存知で」

 青年は私たちの注文をメモに書き留めると、そそくさと場をあとにした。制服姿の彼の背中を見送りながら、

「彼はまだ、働きはじめて日の浅いスタッフだろうな」

「なぜですか」桜子さんが両目を丸くして私を眺めた。



Q:「私」が怪しんだ、スタッフの青年の会話内容とは?

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