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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE8:雨夜に消えた犯人
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問題篇


 バケツをひっくり返したような豪雨が日本列島を襲った次の日、廃倉庫から男性の撲殺体が発見された。雨の激しい晩という条件下、有力な目撃証言は期待できないと思われたのだが。

「昨夜、休憩のため倉庫付近の空き地にトラックを停めていたという運転手の証言です。倉庫から出てくる人影を見たと。人影どころか、ボーダーのシャツを着ていたことまで覚えていました」

「時間帯は夜、しかも雨で視界が悪かったのでは」

 倉庫の日よけの下にいた篠田警部は、頭をぐるりと回す。

「あそこに街灯があるでしょう。あの光源のお陰で服装まで分かったということです。運転手は両目の視力が1.5以上ありましてね。目撃者と被害者の関係も一応調べてはいますが、おそらく白かと」

「なぜ犯人は、わざわざ街灯の下を通ったのか。人目につくことは予想できたでしょうに」

「しかも、傘もレインコートも持たず身ひとつで雨の夜に消えた」

 警部の言葉を頭の中で反芻していると、三宅巡査がスマホ片手に警部の傍に駆け寄ってきた。

「あれ。三宅巡査、スマホ変えたんですか」

「え? ああ、実はこれ、紫外線に当たると色が変わるスマホカバーなんです」

 たしかに、昨日とは打って変わって今日は日差しが強いな……待てよ。()()方法なら、目撃者を欺いて現場から逃走するのも可能かもしれない。



Q:「私」が思いついた、目撃者の目を欺き逃走する方法とは?

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