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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE7:ピアニスト殺し
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問題篇


「俺の最期は、グランドピアノの下敷きになって死ぬのがお似合いだ」

 篠田警部の唐突な一言に、私は「え?」と首を回す。

「被害者の口癖だったそうです。ピアニストらしい死に方をしたいのだと」

 机に突っ伏して絶命している被害者に、半ば哀れみの視線を向ける篠田警部。能条英生(のうじょうひでお)は女性を中心に人気を誇るピアニストだったが、彫刻のような美しい顔も、刺殺された今は苦悶に歪んでいる。

「そして、問題は被害者の私物であるこれですね」

 私は机上で開きっぱなしになっているノートパソコンを指す。電源は切られているが、キーボードの一部に被害者のものらしい血痕が付着していた。

「ひらがなのそ、ひ、こ、ね、る、に血が付いていますね」

「ちなみに、被害者の右の小指以外の4本にも血痕が残っていました。推理小説でおなじみのダイイングメッセージってやつですか」警部の声は半信半疑である。

「この暗号めいたメッセージと結びつきそうな容疑者はいるのですか」

「現在まで絞り込めた容疑者は、同じホール内で練習していたフルート奏者の真野星子(まのせいこ)、チェリストの大庭寛治(おおばかんじ)、ソプラノ歌手の白戸麗美(しらどれみ)の3人です」

「なるほど……このキーボードの血痕はたしかに、被害者が最期の力を振り絞って残した犯人を示す証拠ですね」



Q:被害者が残したダイイングメッセージから犯人を特定してください。

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