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2分間探偵の冒険  作者: 真波馨
CASE59:慰安旅行にて
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問題篇


赤木憲治(あかぎけんじ)は、ビリヤード同好会の仲間とリビングで解散後、この部屋に戻り毒を呷った。司法解剖の結果、毒物は即効性。毒以外の怪しい残留物は検出されていません」

 山奥に佇むコテージの一室で、花菱警部補は淡々と捜査状況を述べる。

「しかし、一課は自殺説に懐疑的なのですね」

「仮に自殺だとして、なぜ同好会仲間との慰安旅行中というタイミングを選んだのか。その点が曖昧なので、軽率な判断は控えています」

 一方で、赤木は多額の借金を抱えていて、自殺の動機があったことも聞き込み捜査で判明している。

「赤木は死亡直前、那須野(なすの)という男と通話をしています。その最中に赤木が突然苦しみ出したので、那須野は自室を飛び出し、ほかのメンバーを呼び集めて赤木の部屋に向かった。両者の携帯電話にも、通話履歴がしっかり残っています」

「ふうむ。何者かが毒入りカプセルを事前に赤木に飲ませ、時間差で毒殺した可能性は?」

「赤木は持病もなく、中毒死する前まで至って健康体でした。そんな彼に、どんな理由を設けてカプセルを渡したのでしょう。それに、死亡前に酒盛りをしていた仲間の証言によると、赤木にカプセルのようなものを渡したり、飲食物に何かを混入したりといった怪しい動きをしていたメンバーもいなかったと」

 花菱警部補のその言葉で、私はようやく犯行の手口を見抜くことができた。



Q:犯人が赤木に毒を飲ませた方法とは?

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