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解答篇
A:ドイツや西洋では、黄色には「裏切り」「排斥」といった意味があります。また、篠田警部によると犯人は「日本の警察は我々を裏切った」というようなことを口走っていた……つまり、「裏切り」を意味する黄色の導線を切ると爆弾が爆発すると推察できます。一方、赤はドイツでは生命の色であり、国旗にも使用されているカラーです。なお、ドイツの国旗における黄色は金色の代用であり、本来の国旗のカラーは「黒、赤、金」です。犯人がドイツ人ならば、自国の国旗に使われている色の導線で爆破するよう仕掛ける可能性は低いと考え、「私」は三宅巡査に「赤色」の導線を切るよう指示したのでした。
【作者より一言】
爆破は阻止され、「私」のアドバイスと警察の捜査によって爆弾魔も逮捕されました。




