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俺の行動は合法じゃない?

本日更新です!

 なぜか分かりませんが、現実の恋愛日間ランキングで85位くらいになっていました。


こうしてランキングの100位内に入るのは初めてです。これからも執筆を頑張っていきたいです!!

2      俺の行動は合法じゃない



俺の性癖と女の子に抱く好みを暴露して解散となった陰キャの集まり。正確には、俺の趣味をばらすために練られた大谷の作戦通りにことが進んだということになる。

 解散となった俺は大谷を連れて校舎を出て、学校の門を潜る。グラウンドでは夕日を浴びながら外を走り回る運動部でにぎわい、途中で通る体育館の中では蒸し暑い熱気のなかバレー部とバスケ部が頑張ってボールを追いかけていた。


そんな中のんびり放課後まで気持ち悪い話をして帰るのはとても優越感が溢れるのだ。



「ちょっと待てよ陵。お前の趣味も悪くないと思うぜ?この広い世界に、そんな趣味を持ってるやつが一人くらい居てもいいと思うぜ?」


校門をくぐった途端に肩を組んできた大谷は軽い口調でそんなことをいってくる。暑苦しいと言わんばかりに肩を振りほどき、軽めのチョップを食らわせる。


「確かにそうだけど…………俺は別に趣味を公開する気がなかったんだ。今日は見事にお前の思惑通りになったけど」


「まあ俺にかかればこんなもんだ。お陰で明日からのお前の見方が変わるかもよ?」


「良い方に変わってくれればいいが、お前のせいで絶対悪い方で見られるよな!!」


大谷が言ってくることにいちいちツッコミを入れていると結構疲れる。だから回数を減らしたいのだが、ツッコミまちでメチャクチャ話しかけてくるのもムカついてくる。

 

「ところで今日は寄らないのか?」


「ああ…………連絡がないときは行かないんだ。行けるなら行きたいけどな」


まるで俺の行動の全てを分かっているような口調で話してきた大谷。強ち間違いではないが、向こうから諭されると何かムカつく。ちなみに、大谷が『行かないのか?』というのは俺が通っている高校の近くにある小学校だ。

 ……………いや別に、ロリコンだからって小学校女子の写真を撮るわけじゃないよ?



「お前っていつも小学校に行ってるけど怪しまれねえの?いつも一眼レフを首に下げてるけど、完全に不審者だからな」


「その辺は抜かりない。俺のモットーは『全てにおいて合法であれ』だ。犯罪ではないギリギリを攻めても、犯罪にはなっていない」


俺がキメ顔でそう言うと、大谷は『16歳未満が好きな奴が何言ってるんだよ…………』見たいなスゴい心に来る目をしてくる。正直に言うとメチャクチャ心に来るけど…………俺の将来の夢は法律を変えることだ。

 現在法律では女性は16歳以上で結婚できて、男性は18以上で結婚できる。



俺はこの法律を『愛と承諾さえあれば年齢は関係ない』という形式をとろうと思う。この法律の絶対条件と言えば愛だ。だが、相互の両親などの承諾がないと結婚をしてはいけない。相互の親に認められてこそ、新の幸せを掴みとることができるのだ。

だから…………今の俺の将来の夢は、法律を変えることなのだ。


「あー………その………なんだ…………頑張れよ。漏れてないつもりだったろうが、完全に駄々漏れだったからな」


「それを先に言えよ!!俺は道の真ん中で何を捏造してたんだ!!」


まさか自分の心の声が外に漏れているとは思わなかった。大谷に少し引かれながら言われ、回りに人が居ないか確認すると、幸運なことに人は誰もいない。

 うっすら見えるのは買い物袋を持っている若い女性だけど、俺の声が届くほどの距離にはいないから心配はないだろう。


「あれ?俺たちなんの話してたんだっけ?」


自分の捏造と妄想が誰かに聞かれていないかと心配していたので、さっきまでの数秒前の会話を忘れてしまっていた。


「お前が不審者として通報されるんじゃねえかって話だ。真面目な話、俺はいつお前がテレビに映るか気が気じゃねえからな」


「真面目な話とか言うなよ…………。自分で言うのは何だけど、気持ちは

強くてもチキンだから自分からは手を出さないぞ?」



「そんな当たり前のことは心配してねえけど、問題は小学校に侵入してるところだ。お前見たいな気持ち悪い高校生を小学校が覚えると、高校生全員のイメージが悪くなる…………。それだけじゃなく、お前が本当に不審者と見られてないか心配なんだ」


「大丈夫だって、ちゃんと小学校内に入るときは校長に許可取ってるから」


当たり前のように答える俺だけど、そんな答えを聞いた大谷は肩をガッと掴みながら睨み付けるような視線を送ってくる。正直に言うとメチャクチャ鬱陶しい。


「そんな言い訳はいいか、今から警察署に行くぞ。自首すれば、きっと罪も軽くなる………。そのカメラで撮ったものが見つかる前に」 


「お前は何を言ってるんだ。俺がこのカメラで女子小学生を撮っているとでもいいたいのか?」


「だってそうなんだろ?」


『え?違うの?』みたいな意外そうな顔をしてくる大谷。完全に否定できないのが困るけど、俺にそんな盗撮のような真似はできない。俺が時々行ってる小学校は『日本一花を咲かせる学校』というのを目指しているらしく、その目標のためにオーソドックスの花からマイナーの花まで集めている。もうめんどくさいので、真実を言うことにした。


「もういい……………本当のことを話すからだ待って聞いてろ」


 俺がまだ高校一年生だった時、たまたま通りかかった小学校を覗いていたら小学校の先生に低い声のトーンで話しかけられてしまった。


…………あの時は本当に危なかった。あれは本当に女子小学生を眺めていたので、事情聴取をされてしまっては不審者扱いだっただろう。そんな時に俺を救ってくれたのは、先生の足元に植えてあったタンポポだ。

俺がそのタンポポを見て『日本タンポポですね』と言うと、メチャクチャ喜んだ顔をしながら校内に入れてくれたのだ。それから新しい花や植物を手に入れたときには連絡してくれることを約束した。


「それから俺は怪しまれずに小学校に入れるようになったわけだ」


「悪い…………俺は今、お前の機転が利くところと交渉術を世界のどこかで使えないか全力で考えてた」


なんと失礼な……………せっかく俺が真実を言ってあげたというのに、なんでそんなに失礼なことを。

 確かにあの時の機転は素晴らしかったと自分でも思う。声をかけてきたのが校長先生だったことにも感謝しないといけない。


「待てよ……………でもそれじゃ、お前は女子小学生じゃなく花の写真だけを撮っているのか?」


「いや……………そう言うわけじゃない。花の写真を撮ってると、女子小学生の方から『撮ってください』って言ってくるんだ。それで俺は非合法ではない方法で、女子小学生の写真を撮れる」



どや顔をしながら大谷に言う。俺はロリコンでもそこらのロリコンとはレベルが違うのだよ。高校生の部活を利用して、合法のまま女子小学生の写真を撮る。

 怪しまれないようにSDカードは3枚ほど持ち歩いている。これで俺が女子小学生の写真を撮っていることなんてわからないのだ。



ほら……………やっぱり俺の行動は非合法じゃない。



読んでいただいてありがとうございます。

 今週は毎日更新を目指すと言っていたのですが、こんなペースになってしまって申し訳ございません。


なるべく早く更新したいと思っています。

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