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僕の母

作者: 上野公子

母はいつも堂々としている

なんでそんなに自信満々に生きてるんだ


僕には理解できない


僕が悩みを話したら

母は必ず

あなたは、どう思うの

そしてあなたは、何が正しいと思うの

と聞いて来る


僕は僕の思いを話し

どうしたらいいのか考えを話す


すると母は、

そう思うならそれが正解だと言う


僕が、友達から相談されて

どう応えてあげたらいいのか悩んでいたら

決まって母は、

あなただから相談してるのだから

あなたの意見を話してあげたらいいと言う


ただし、それには条件がある

僕が関わってることであり、

僕がちゃんと人づてではなく自分の目で見て

聞いて事実と向き合ったかどうかである


そして、自分のこれまでの人生経験と知識から

正しいと思うことを話したらいい。

それが間違いだったとしても、相手の顔色を見て

思ってもいないことを話したら

あなたに相談した友達もあなた自身も失うから


どうして母はそんなにスパッと言えるのか


母は毎回、僕に言うのが

人から悩みを相談されても、

一方通行な見方では真実は見えてこない

狭い視野で、少しの情報で、何をどうしたらなんて言ったら無責任である

真実を確かめれないときは、相談相手の頭の整理を手伝ってあげるだけで良いと言う。


でも、ほんとに母はいつでも全体を見て応えてるのか


頭の整理を付き合うだけで終わることと、やっぱり応えてを求めてくることもある。

だいたいは、僕ならどうする?

僕ならどうしてた?

と、友達は聞きたがる。


母はそれに関しても、きっぱりと

自分の意見と、考えを聞きたいと言うなら

友達が話した中だけの世界で語ればいい

そこに、見えてこない周囲の環境を推測する必要はない


あとで、友達に責められたとしても、

自分の気持ちに正直に応えただけだ

そぐわなかったなら、友達が描いたあなたと違うあなただったと言うだけだ。


そこで去る者は去るだろうし、信頼が深まる者は深まる


上っ面な友達作りをしている場合ではない

自分を周りがどう見てどう期待しているのかを試されているということでもあるのだと思えば、軽はずみなことはできない。


母が言うと、毎回正論で凄いなと思うけど

時間が経つと


僕たちはそんなに真剣に毎日を考えてない


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