3話 シラル
息切れするまで駆けてようやく山賊たちの本拠地がある山のふもとまで戻ったときにはすでに太陽が地平線へ吸い込まれはじめようとしていた。ヴァルトは草薮に荷物を隠すと、馬が登れそうな広い道をたどった。
平坦な砂利道と違って山の中は薄暗く、馬の足あとも落ち葉にまぎれて発見しにくい。
「野生の動物のようには狭い道を登っていけないはずだから、通れる場所は限られてる。おれたちがたどってきた道とそう変わらないと思うよ」
ヴァルトの言葉通り、横道にそれていないだろうという予測のもとに少年のあとを追った。周囲に山賊たちの気配はない。ねぐらで休んでくれていればいいのだが、とヴァルトは願った。
夕日はじりじりと沈んでいく。
茜色の光が三人の長い影をうつしだす。夜の山には人間以外の危険がたくさんある。夜行性の獣や触れてはいけない植物、安定しない足場など、数えきれないほどだ。できれば早いうちに少年の無事を確かめたかったが、そうと証明できる痕跡もなく、なしくずし的に上へと向かうことになる。
「――山賊も今日は仕事を休んだんじゃない? きっと酔っ払って眠ってるよ」
ドニが希望的な観測を口にするが、それが冗談にすぎないことをみながわかっていた。
山賊たちは強欲だ。
たとえ臨時収入があったとしても、おあつらえ向きの獲物を見逃すようなことはしない。非力そうな少年と良馬という組み合わせは、腹の減った狼の前に生肉を放り投げるようなものだ。ぜひ襲ってくれといわんばかりの無防備さにヴァルトは疑問を覚えた。
「どうして山になんて入ったんだろう。街道を行ったほうがずっと早く進めるのに」
「目的地が山の向こうにあるんだよ、きっと」
答えたのはドニだ。ジョスランは先ほどから無言で、せわしなく周囲を警戒している。少年でも山賊でも、相手の気配を感じとるのは重要な使命だ。
「おれたちみたいに貧乏ならともかく、立派な馬を連れてるような身分なら護衛も雇えるよ。――泥棒だったのかな」
「山賊の子分だったのかもね」
「それならそれでいいんだけど……なにか深い事情がありそうな気がするんだ」
ヴァルトが顎に手を当てて考え込もうとした矢先に、ジョスランが「見て!」と注意をうながした。
自由気ままに生えている草木に混じって不自然に踏み荒らされた形跡がある。茎が何本も折れ曲がり、地面がえぐれている。おそらく複数人が暴れたのだろう。
「俺たちがここを通ったときには、こんなふうにはなっていなかった。たぶん馬ごと連れ去られたんだ」
「助けようにもどこへ行ったかわからないよ。それに、ほら」山の斜面に投影されていた影法師がしずかに暗闇に溶け込んでいく。「もう夜だ。ヴァルト、どうしよう」
「月が昇るまで待とうか」
「今日はまだ三日月くらいだもの。あまり月明かりは期待できないよ。それより闇夜に乗じたほうが都合がいい」
ニヤリと笑う。
山肌の中腹にぽつぽつと浮かび上がる光は、夜空の星にかわって山賊たちの場所を教えてくれていた。夜がふけるほど灯りは鮮明になっていく。ここまで騎士団が来ることはまずないから、油断しているのだろう。
「わざわざ居場所を知らせてくれてるんだもの。堂々と家におじゃまさせてもらおうよ」
「……ヴァルトってときどき悪人っぽく笑うよね。山賊よりよほど悪そうだ」
友人の射すくめるようなほほ笑みに戦慄を覚えながら、ジョスランはひとつ身震いをした。昔からかくれんぼは得意だ。山賊たちに気づかれることなく少年を助けだすのは難しい仕事だが、必ず達成できると信じよう。
こんなときばかりはドニの無神経なまでに発揮される度胸がうらやましく感じるのだった。
辺りがすっかり夜の色に染まりきるまで三人は木の上に座って待機していた。
ぼんやりと時間が経過するのを待っていたわけではもちろんない。山賊たちの焚き火から、だいたいの位置と人数を把握しようと試みたのだ。ドニとジョスランは主に情報を集める係で、ヴァルトがそれをもとに予想を立てた。
「低いところに集まっているのが子分たちで、ちょっと高くなったところに親分の寝所があるんだと思う」
説明によれば山賊というのは偉いものほど見晴らしの良い場所を陣取れるのだという。
その法則に従えば、山賊の大将はかなり頂上に近い一角にいる可能性が高い。ヴァルトの予想を裏付けるように、三つの焚き火が赤々と光を放っていた。
「馬は高級品だからまずは親分に献上される。売り払うにしろ、使うにしろ、一晩くらいは手元におくだろうね。自分では見張るはずもないから近くに監視している手下がいるはず。ジョスランが見た少年が山賊の一味でなかったとしたら、その馬と一緒に捕まってると思う」
「どうして?」
ドニが聞き返した。ジョスランも同じことを疑問に感じていた。
「人間を捕まえたところで使い道は限られている。手下に加えるか、人買いに売りつけるか。そう考えると馬とあんまり価値はかわらないんだ。だからとりあえず処分の方針を決めるまでは放置しておくはずだよ。もちろん監視はしているだろうけどね」
「馬と人間が同じ扱いか……」
「うん。だから早く助けなきゃ。馬の近くに少年がいなければ、すぐに撤退しよう。山のふもとまで静かに下って、荷物を持って宿場町まで走る。ちょっと距離はあるし、暗いけど、山賊たちが出張ってくるような街道で野宿するよりずっとマシだ」
「わかった。ヴァルトの言うとおりにするよ」
ジョスランは力強く友人の手を握った。
「俺のわがままに付き合ってくれてありがとう」
「いいんだよ。おれがジョスランの立場だったとしたら、同じことをしたはずだもの」
「僕は楽しみだな。たんこぶを作ってもらったお礼をしなきゃ」
冗談めかしてドニが頭をさすったので三人は陽気に笑った。緊張しているせいか、いつもより長く笑っていた。
虫にかじられた葉っぱのように細くなった月がちょうどヴァルトたちの真上にさしかかった頃、彼らは行動を開始した。下っ端たちが大勢いる付近をよけて、大回りしながら上を目指す。
いくら山に慣れているとはいえほとんど視界の利かない道を進むのは骨が折れた。
不意に木の幹にぶつかったり、濡れた足場にすべりかけたり、障害物にはことかかなかった。ときおり聞こえてくる男たちのどら声も行く手を阻んだ。
時間がかかっても、とにかく見つからないことが先決だ。山を本拠地にしている彼らと追いかけっこをしても勝てるわけがないのは明確だった。
頬を擦り傷でいっぱいにしながらようやく焚き火がうかがえる位置にたどりついて、ジョスランは一息ついた。
調べる予定の火は全部でみっつ。
そのどれに少年が囚われているのかわからないので、ひとつずつ回っていくしかない。
「……いない、みたいだね」
最初の候補地には酔いつぶれた男たちが寝転がっていた。
荷物置き場になっているようで彼らの使う武器や巻き上げてきた金品が不用心に積まれている。とくに酒の量は多く、色とりどりの酒瓶が箱に詰まっているのが見えた。
「とっちゃダメだよ、ドニ」
「わ、わかってるよ……」
「次に行こう。夜が明ける前に終わらせないと」
ジョスランはほっとしたような残念なような気分になった。少年が早く見つかるのは好ましいが、いなければいないで厄介事が先送りにされるのも事実だ。
そんな情けない自分を勇気づけるために頬をぴしゃりとたたいた。
次の火を見つけるまでそう時間はかからなかった。こちらも同じように誰かから奪ってきたのだろう荷物が放置されていて、火を囲むように見張りの男たちが酔いつぶれていびきをかいている。
人数は十人ばかりだろうか。
周囲にはその倍くらいの空き瓶が転がっていて、酒のツンとするような臭いが漂っていた。
「――みんな寝ているみたいだね」ヴァルトが視線を走らせながら声を潜めていった。「お酒ってそんなに楽しいかな?」
「美味しいよ。お酒の味がわからないなんてかわいそうだなあ」
「ドニ……」
「いた!」
興奮気味にジョスランが指差す先には、木につながれた茶色い毛並みの馬と少年の姿があった。少年の方は手足を縛られて身動きがとれないようだ。しきりに姿勢をかえようともがいているが、そんな彼の様子をひとりの男が面白がっていた。
酒を片手に恍惚とした表情で嘲笑っている。
その男以外に起きている山賊はおらず、ひとりで少年の虚しい抵抗を酒の肴にして愉しんでいるようだった。
「やっぱり捕まってたんだ!」
「見張りがひとりだけで助かった。これならどうにかなりそうだ」
ヴァルトがさっそく作戦を練りはじめる。
冷たい夜風にまじって気分の悪い笑い声が耳に届く。唯一の覚醒している男はよほど酒に強いのか、水を飲むように次々と瓶を空にしていく。
そうして中身のなくなった空き瓶を無造作に放り投げ、新たな酒を補充するためによろめくような足取りで少年から離れた。
「あんなことするから僕が痛い思いをするんだ」
ドニが憤慨した。まだ後頭部のたんこぶが痛むのか、たまにヴァルトから渡された薬草の根を押し当てている。
「――警戒は薄いみたいだね。あの男の注意を逸らして、そのうちに救出するか、もしくは背後から攻撃するっていう手もあるんだけどな……」
ヴァルトが悩んでいるようだったので、ジョスランは小声で質問した。
「三人でやれば倒せるんじゃないか?」
「いや、ひとりでも十分なくらいだよ。でも武器がないんだ。そのへんに転がってる瓶を拾えれば使うんだけど、見つかる危険性も高いし」
「それなら持ってるよ」口を挟んだのはドニだった。「役に立つかもしれないと思って」
「本音は?」
「やつらに復讐してやるんだよ。フフフ……」
邪悪な笑みを見せるドニ。やる気は十二分にあるようだ。
「その役目俺に任せてくれないかい」
ジョスランの言葉にふたりは驚いたようだった。ヴァルトが声を潜めて尋ね返す。
「たしかにジョスランのほうが気づかれにくいとは思うけど、いいの?」
「ああ。俺がすぐに警告していれば彼が捕まることもなかったんだ。自分のしたことの責任は、自分でとるよ」
「そういうことなら僕は反対しないよ。頑張ってね、ジョスラン」
くすんだ緑色の酒瓶を渡し、元気づけるように背中をたたいた。力が強すぎてすこし痛かった。
ジョスランは大きく頷き返すとヴァルトの指示を仰いだ。
「それで、具体的にはどうすればいいんだい」
「物陰に隠れながら、見張りの背後に回ってほしい。失敗したときに備えておれとドニは少年の近くで待機。その瓶で、思いっきり頭を殴っちゃっていいよ」
「し、死にはしないかい」
「子どもの力じゃ気絶するくらいだよ。まあ、大きなたんこぶはできるだろうけどね」
さらりとヴァルトは言ってのけた。彼が山賊の頭領になったところを想像してジョスランは恐ろしくなった。笑いながら極悪非道なことを命令していそうだ。
「あとは頼んだよ。遠慮はいらないからね」
やたらと念を押してくる。
「僕のぶんまでやっちゃって」
ドニも便乗して煽った。ジョスランはドニの体温でほんのりと温まっている酒瓶の首を握りしめると、得意の忍び足で山賊の後方にある木の陰に隠れた。
ふたりが配置につくのを待つ間、大きく呼吸をして緊張を和らげようとする。
もとはといえば自分の臆病さが招いた事態だ。ここで挽回できないようでは、故郷にいる父親も、どこかにいるはずの母親も悲しむだろう。
そろそろ行動を起こしても大丈夫だろうという頃合いを見計らってジョスランは木陰から顔を出した。
山賊はあいも変わらず少年をいたぶって笑っている。周囲に雑魚寝している男たちは大きないびきをかいており、起きる気配はなかった。
「落ち着け、落ち着け……」
呪文のように唱えてからそろりと足を踏み出す。
焚き火を中心にして、山賊たちは半円状に分布している。見張りの男までの距離はそう遠くない。足音が気づかれても、突発的に振り向かれても正体がバレてしまう。
足元に寝転がる酔っ払いたちにも注意しながら慎重に間合いを詰めていく。
当初の距離の半分くらいまで来たとき、手足を縄で拘束されている少年と目があった。指に口を添えて「静かに」というジェスチャーをする。少年はうなずくこともせず、視線だけで了解という合図を送った。
へたに反応を示せば見張りに勘付かれてしまう。
ジョスランは少年が賢いことに感謝した。これがドニだったら、嬉しさのあまり叫びだして作戦が台無しになっているところだ。
「お前みたいな生意気なガキは高くは売れないんだけどよ、俺たちがしっかり調教してやるからよ、心配はいらねえぞ。世の中には女よりも男が好きっていう珍しい金持ちがいるんだ。しかも美少年じゃないとイヤだとぬかしやがる。お前はキレイな顔をしてるから、そいつに引き取ってもらえるだろうよ。いいご主人様だといいな、え?」
挑発に夢中で背後に迫っているジョスランにはまったく気が回っていない。
少年のほうも男の関心を引きつけようと、わざと大げさに抵抗してみせる。手足が縛られた状態で体を芋虫のようにくねらせる様子は見ていて心が傷んだが、いまは同情している場合ではない。
少年の右手側にドニとヴァルトが隠れているのが目に入った。ふたりにちらりと視線を送ると、親指を立てて「頑張れ」と口を動かした。
無言でうなずきかえし、男に接近する。
あと十歩ほど。まだ後ろを振り向く素振りはない。少年の効果的な協力もあって、見張りの警戒心はほとんど失われている。
残り五歩。飛びかかれば座っている男の後頭部に手痛い一撃を与えられる距離だ。しかしジョスランはさらに念入りに近づくことにした。
一歩、さらに一歩。
男のつむじが確認できそうだ。ジョスランがさらにもう一歩を踏み出そうとしたとき、男の酒が切れた。のっそりと立ち上がろうとする寸前に思い切り殴りかかる。
予想外に酒瓶の砕ける音が大きかったのでドキリとしたが、見張りの男はそのまま昏倒した。ヴァルトとドニが素早く茂みから出てきて男の脈を調べる。
「呼吸もしてるし、脈もしっかりある。明日の朝には起きるだろうね」
診断結果をヴァルトから聞いて、ジョスランは割れた瓶の破片を持って少年に駆け寄った。
「大丈夫かい」
「あ、ありがとうございます」
声がかすれていた。きっと叫んで抵抗を続けていたのだろう。水があればよかったが、じゃまになるといけないので荷物といっしょに置いてきていた。
少年は土や泥でひどく汚れていたが、顔に傷はなかった。山賊たちは貴族に売り払うつもりだったのだろう。貴重な商品を傷つけることはしないということだ。丁寧とは言いがたい扱いだが、怪我がないのは幸いだった。
鋭く尖った破片で少年の縄を切る。時間はすこしかかったが、縄の質が悪いのもあってなんとか切断することができた。
「……君たちは?」
どこか警戒の色をにじませながら少年は聞いた。
手首と足首が赤くなっている。服装は特徴のない白い上下だったが、なぜだか違和感があった。どこかちぐはぐな雰囲気をまとっているように見える。
「俺はジョスラン。こっちがヴァルトで、そっちのちょっと太いのがドニ」
「君たちは――ずいぶん若いね。ボクを助けに来たのか。よく居場所がわかったものだ」
「若いって、僕らとおなじくらいの年齢でしょ。変なことを言う人だなあ」
ドニが不思議そうな口調で首をかしげる。
「君の名前も教えてくれるかな」
ヴァルトは少年を見つめながら言った。少年はすこし逡巡していたが、やがて小さな声で答えた。
「シラル。ボクの名前はシラルだ」
「わかった。シラル、この場所にいつまでも留まってはいられない。山を下りて、街道沿いに逃げよう。おれたちの荷物が隠してあるんだ」
「助けてもらったことは感謝する。でも――」
「馬は諦めてほしい。この暗いなかを馬を連れて逃げることはできないからね」
「そうじゃないんだ」少年は目を伏せた。長いまつげをしているな、とジョスランは思った。「取り返したいものがある、んだ」
「それは大事なものなの?」
「とても大切なんだ。でも、これ以上君たちに迷惑をかけられない。先に逃げてくれ。ボクはその後から自力で行くから」
「だれに盗られたかわかってるの?」
ヴァルトは少年の警告を無視して質問した。逃げるつもりなどないのだ。本音を言えばすぐにでも下山したいところだったが、ジョスランはその欲求を抑えこんだ。
「親玉だよ。あいつがボクのペンダントを奪ったんだ」
「じゃあ、取り返せばいいよ」ドニが呑気に宣言した。「親玉の居場所ならすぐにわかるし」
ヴァルトたちはすでに山頂部にあるみっつの焚き火の内、ふたつを捜索している。残るひとつに親分がいると考えてまず間違いないだろう。
少年は小さくかぶりを振った。金色の髪が火に照らされ揺れた。
「ボクを自由にしてくれただけでも十分だよ。君たちを危険な目にさらすわけにはいかない。ボクならひとりでも大丈夫だから」
「ひとりで山に入って捕まったくせに」
ヴァルトがちくりと毒を吐いた。
「あ、あれは大人数が相手だったから不覚をとっただけだ。寝こみを襲うくらいボクにもできる」
「シラルは道を知らないでしょ。おれたちと一緒に行動するほうがずっと安全だよ。それにシラルがまた捕まったりしたら、ここまで来た意味がなくなっちゃうもの」
「なぜそこまでおせっかいを焼く。ボクみたいな赤の他人を救ってどうしようというんだ」
「人助けをするのは当たり前。父さんにそう教わったんだ」ヴァルトは言った。「ペンダントの形状を教えてくれるかな。それとジョスラン、もう一度辛い仕事を頼むことになるけど、いいかな」
それは質問ではなく確認だった。
ジョスランは友人の期待に応えるため、固く唇を結んで首を縦にふった。やりかけたことは最後まで成し遂げる。こんなところで挫折しているようではとうてい行方不明の母親を探し出すことなんて無理だ。
「俺の華麗な手さばきを披露してあげるよ」
「決まったね。すぐに移動しよう。騒ぎが大きくなる前に」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。本当にいいのか」
話の流れについていけないシラルが焦ったように言った。
「もちろん」とドニは答えた。「僕らはもう、友達だからね」
「初めて村の外の人と友達になったよ。シラルが第一号だけど、街に行ったらもっともっと友達を増やして、世界中に友達をつくるんだ。素敵な夢だろう」
ヴァルトが自慢気に語った。あっけにとられるシラルを残して、三人はさっさと森のなかへ消えた。慌てて金髪の少年も暗い森に飛び込んだ。