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24.怒鳴りに備え

この話はご都合主義が含まれております

ご理解の上でお読み下さい

「くらま」CIC

「中国艦隊、動きます、目標C並び目標Dは2哨戒の包囲を突破する模様、残りの目標はEを護衛する形で移動中」

電測員が動きに気づいて報告したのを飯島は艦橋からの報告を聞きながら耳にした。

「引き続き目標の動向を監視せよ」

そう命じて飯島は司令席の安達に視線を向けた。

「どうやら、向こうの指揮官は空気が読めない人間らしいな」

飯島の視線を感じた安達は気付くなり飯島にこう言った。

「司令、いかがします?」

「以前の工作船事件の前例を根拠として目標に対する威嚇行動を行う。飯島、本艦と哨戒艦には領海侵犯船に対する警告用にLRAD(音響兵器)が搭載されていたけど、すぐ使えるな?」

「はい、今回の場合は領海侵犯に該当しますのでいつでも使えるようにしてあります」

「よし、まずはそれを使って相手の足を止めるぞ、止まらなくても相手の動きを鈍らせるぐらいは出来るはずだ」

「はい、艦長より達するこれより、LRADを使用する総員、騒音に備え。副長、LRADの動作確認始め」

艦内マイクで乗員に命令して飯島は中村副長にLRADのチェックを命じた。

「船務長、『さんふらわ』に発光信号、内容は(警告、強力な騒音が発生する十分に警戒されたし)以上、急げ」

「さんふらわ」の事を思い出した飯島は岡村船務長に連絡を命じた。

「艦長、LRAD、動作確認完了、異常なし」

「艦長、『さんふらわ』より返信、(了解、準備する)以上」

相手の動向を監視しつつ先程配られた握り飯の残りを腹に入れていた飯島に中村と岡村船務長から報告があった。

「ご苦労。司令、「くらま」対水上戦闘準備よし」

司令席の安達に飯島が報告した。

「了解、「くらま」は目標Eと合流しようとしているA、Bの間に割って入る。石倉、2哨戒川崎司令に通達、2哨戒は突破しようとしている艦の頭を抑えて指示を待て」

「了解しました」

飯島と石倉が答えて、それぞれの仕事にかかった。


「さんふらわ」デッキ

「なんて言ってんだろ、あの信号なんか急いで送っているような感じだけど」

玉城達は自衛艦を撮影して時に発光信号に気づきそれを見ていた。

「あ、いたいた、すいませ~ん」

その玉城達の背後からこの船の航海士の男が玉城達のほうに走ってきた。

「自衛隊からこれから大きな音がするので注意するようにと言ってきました、船内に戻るか、耳栓になる物を付けてください」

航海士が言った。

「どうするね?D」

太田が玉城に尋ねると答える前に玉城はポケットから耳栓を取り出した。

「腹決めると言ったんだ、続けよう。幸い俺達は荒木のイビキのせいで皆耳栓があるから」

若干、苦笑いで玉城がいい太田が繋ぐ様に言った。

「確かにな、まさかこんなのに役立つとはイビキも役に立つもんだ」

荒木を見ながら言い、ADの二人も荒木に見えないように笑っていた。

「俺どうすんだよ……」

荒木が暗い顔になって呟いた。

「ティッシュ持ってたろ、ソレ湿らせていっぱい耳に詰めてヘッドセット付けとけ。マイク感度下げねえと」

荒木の顔はますます暗くなった。


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