1/4
序章 はじまり
【序章】
人は理想のままに生きることができたら幸せである。
しかし、現実としてそれは困難である。
夢を諦め、現実を見て生きている。
それは子供であっても同じ。
けれど、子供は大人よりまだ理想に生きている。
それは表の話ではある。ただ、裏も必ずしも現実的とは限らない。
そんなモラトリアムな日々を、生き生きと過ごす僕らの物語。
一人二人、三人四人、繋がりが繋がりを生み、その長い鎖は途切れることなく複製されて伸びていく。この地球に生まれた生命の一つとして、僕たちは生きていく。辛い現実にあっても逃げることなく進む。子供であり、子供のように、そういった存在でありたい。
始まりは日が昇る国。