TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE [千文字小説]
少し重たい話であり、読み取り辛い作品だと思います。
では、どうぞ!!!
君は苦しかっただろう。
何も口にすることが出来ず、苦しみながら死んでいったのだから。
「痛い。」
その一言が言えたのなら、君はどれだけ幸せだっただろうか?
世界には、“いじめ”という概念が存在する。
―――――☆―――――★―――――☆―――――
「お前さ?なんでそんなにムカつくわけ?」
「マジでウザいんですけど!?」
そんな言葉を日々、味わされた君。
君はどんな屈辱にも一人で耐えた。
それは、一人しかいない家族のため。
『母親には苦労をかけたくない』と決断したが故の結果だった。
幼きときに、離婚をした両親。
自分は父親の顔すらしない。
けれども、それでも良いと思った。
それは、自分には母親がいたから。
いいや、いるから。
ずっと、自分が支えられてきた。
だから、いつかは支えてあげ―――――――――
そう思っていたんだ。
君が死ぬまでは…。
苦しかった、、、
けれども、君は必死に歯を食いしばって耐え忍んだ。
けれども、ダメだった。
ダメだったんだ。
一生懸命に生きようとした君の命。
いつかは報われると、、、幸せになれると思っていたんだ。
けれども、ダメだった。
どんどんエスカレートしていく、一般社会での当たり前。
それは、学校でも、会社でも、人が関わるところならば、どこかで毎日起きている。
そう、、、必ずと言っていいほどに。
いいや、よもや言い切れるのではないか?
こうやって、辛い経験をしてきた君だっている。
そりゃあ、君みたいに、いじめで死ぬ人なんて少ないと思う。
けれども、それは自殺OR他殺の可能性で、少なからずは死んでいると思う。
そう、、、君のようにね。
でも、そりゃあ死ぬだろうよ。
だって、辛いもん。
精神にだって、限界はあるさ。
だって、辛いもん。
肉体にだって、限界はあるさ。
それが今回、たまたま君だっただけ。
だから、他人を恨むことなんて、絶対にしないよ。
恨むなら、“不幸”を差し伸べた神様を恨むべきなのだから。
しかし、神様なんて死神となんら変わらない。
もしいるのなら、助けたっていいじゃない!!
けれども、神様はそんなこともしてくれなかった。
君から、父も、生活も、友達も、命さえも奪って行った。
そう、、、まるでそれが一つの運命みたいに。
しかし、本当にそれでよかったのだろうか?
神様は、君をこの世から消したことを、本当に後悔していないのだろうか?
でも、そんなことはどうでもいいんだ。
ただ、忘れることはしないで。
君に涙を捧ぐ人もいるということを。