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神々の使徒  作者: 黒杜
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4章・クラスウッド火町④

アローディスはザックに、言い聞かせるような口調で静かに話しかける。


「今最優先するべきは拠点の確保だ。とりあえず宿屋へ向かう。買い物はそれからだ」


「……わかった。すまない、つい気を抜いていた」


気にするなと言うように、アローディスは口元に微かな笑みを浮かべて、青果店の店主に教わった方向へと歩き出した。

なんだかんだ言って、ザックもアローディスも互いの事を信頼している。


「ほら、早く来い。路頭に迷うつもりか?」


そんな事を考えていた矢先、アローディスから厳しい一言。

紫苑は気づかれないように小さくため息をついた。


「今行くよー!!」


紫苑は叫んでみんなの後を追った。

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