表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
線香花火  作者: 由乃
6/9

過去を振り返ってー③ー玲奈

過去を振り返ってー③ー玲奈






考えが甘い人間


良く笑う人間


大人ぶった人間


他人に気を使う人間


不細工な人間



あたしが嫌いな人間のパターンはこの5つ。


このうち4つも当てはまる人間と共同生活をすることになった時には、いっそ親と縁切ってしまおうかとすら考えた。


あたしの親父は再婚を決めた。


はっきり言ってどうでもいい。


あたしと親父は、ホントに親子か疑われるほど似てないし、まったく関わりがなかった。


あたしは家になんてろくに帰ってなかったし。


親父はあたしに何もいわない。


時々家ん中で鉢合わせになった時すら親父はあたしを無視してた。



ワーカホリックめ。だからお袋に逃げられんだよ馬ー鹿。



あたしの行動に腹を立てた親父に初めて殴られた日、あたしは確かこう言ってやった気がする。


その日から、今までよりも親父はあたしとの関わりを避けるようになっていった。




お袋はあたしが小さいときになんの前触れもなく家を出てった。


あたしはまだ幼稚園児だ。


まったく無責任な母親だよって今なら笑える。


あの時は何がなんだかわからなくてただ泣いてたあたし。



お袋がいなくなって、変わりに親父の姉貴がきてあたしの世話をしてた。


小学生になるまでの間だけ。


そのあとは面倒事は嫌だと親父に愚痴っていつの間にか来なくなってた。



別になんとも思わない。うるさい人間が消えてくれてうれしいと思ったくらいだった。



金だけは持ってた親父だから、小学生だったあたしに月5万の小遣いを渡して、これで生活しろ、なんて言ってきやがった。


そんで本人は仕事仕事で家に帰らない。


マンションはほとんどあたしの家と言ってもいいくらいだった。




あたしは自由に生活した。


学校なんて行きたいときに行く。


つまらなければ帰る。


そんな生活が当たり前。


おのずとあたしの周りには同じような人間が集まってつるむようになってた。




唯一親父と繋がってたのは携帯の番号だけ。


それも小遣いがなくなった時に催促するためだけに使ってたけど。



小学校を卒業するとあたしは自分で金を稼げるようになった。


もともと身長だけは人並み以上にあったから実年齢より上に見られてた。


まぁ年齢不詳のあたしを雇うとこなんざロクな仕事じゃなかったけど。


ホントにいろんなことやってきた。


道徳的にまずい事も。


犯罪的、な事も。




お袋譲りだと思われる容姿も世間一般的にウケがいい。


不細工に生まれなかったのがあたしの人生で何よりも救いだと思ってた。


皮肉なことに自分を捨てた母親の遺伝子にあたしは生かされてる。


そう思うと死にたくなった。


愛せないなら生むな。


責任取れないなら子供作んな。罵ってやりたいが肝心な本人がいないから仕方ない。そう考えると、愛情はなくても生きるために金を出してくれる親父のほうが人間としてマシだと褒めてやっていいと思った。





あたしは家庭なんて欲しくない。


家族の必要性がわからなかった。


家族愛なんて謎過ぎる。



将来の夢なんてない。


やりたいこともないし適当に生きて適当に死ねば良い。


仲間はいたけど、いつまで一緒にいるかわからないような薄い繋がりで。


あたしは寂しいのか?


あたしは誰かに愛されたいのか?


あたしは帰る場所が、欲しかったのか?


‥‥わからない。


もういろんな感情が混ざり合って、ぐちゃぐちゃで。


いつの間にか、自分の気持ちが自分でもわからなくなってた。




そんなことを考えながら生活してたあたしは、自分にも、他人にも、社会にも期待はしてなかった。


期待して裏切られたくない。


無意識のうちに、何かを無くすことを恐れてたのかもしれない。



無気力で、無関心なあたし。





そうやって生きてきたあたしの考えを真正面から覆すように現れたのが、義姉になる優希だった。

読んでくださってありがとうございます!


次回が終ればお話が動くと思います。。


由乃の駄文に付き合っていただき、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ