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線香花火  作者: 由乃
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好きだけどー①ー

初の投稿ですm(__)m

拙い文章になりますが、どうぞよろしくお願いします

好きだけどー①ー






8月の売り尽くしセールにて大量買いした線香花火の山。


湿気にやられないようにときちんとボックスにしまい込んだ優希は盛大なため息を吐いた。



もう9月に入ったというのに、太陽の威力は衰えることなく降り注いでいる。


あと2週間で大学の夏休みが終わってしまう優希としては、なんとも鬱々とした気持ちを拭い去れない。


大学の課題レポートも済ませ、居酒屋のバイトも順調にこなし、友達との遊びも十分満喫したのだが。



『あー‥嫌だなぁ‥別荘いくの』



夏休みが終わってしまうとは別に、優希には悩みの種があった。




母親同士の仲が良く、物心がついた頃からの付き合いである篠崎家の一人息子ー篠崎透ーとは兄妹のように育てられてきた。


お互い兄弟がいないため、よい遊び相手になっていたのかもしれない。


毎年夏になると篠崎家の別荘に連れていってもらうことが恒例になっている。


山の中腹に立てられたウッドハウスのような別荘で過ごす夏は心地好い。


2週間ほど滞在し、川で泳いだり、山のふもとにある温泉に行ったりとゆったり過ごせるのだ。


4年前までは家族で行っていたのだが、透が車の免許を取ると同時に子供だけで行くようになった。



母親が3年前に再婚した優希には、2つ年下の義妹がいる。


3年前から別荘行くのは決まって3人になった。


今年は透の親友を誘って4人で行くらしい。



優希は持ち前の明るい性格と優しい雰囲気で、すぐに義妹である玲奈とも新しい父親とも打ち解けた。


今となっては本当の妹のように、玲奈を可愛がっている。


玲奈も生意気なことや我が儘を言ったりするものの、再婚当時のように優希を無視したり理不尽な八つ当たりすることは無くなった。



むしろ優希に頼り切っている面すらあるくらいだ。




そんな大切な義妹にもちょうど3年前に本命ができたと言う。



すぐに態度に出る玲奈を見て、感づいていた優希は本音を言うと聞きたくなかった。



その相手が自分の初恋の相手であり、今も想いを寄せている彼、透であると解っていたから。


知ってしまえば自分の気持ちを隠し、玲奈を応援するしか、良い関係を維持する方法がないと解っていたから。


それがどんなに辛いことだか、知っていたから。

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