表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残業は死ぬまで続く  作者: アル治


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/6

第2話  落ちたのは誰のせい?

2話になります。

よろしくお願い致します。


暗闇。

風の音。

ガンッ!!

屋上のドアが勢いよく開く。

月明かり。

ビルの屋上。

1脚の椅子。

その上に——

男。

「やめろ……頼む……」

椅子がゆっくりと進む。

コロ…コロ…

縁に近づく。

あと一歩。

止まる。

静寂。

そして——

カタカタカタカタ…

一気に後ろに下がり、

そのまま凄いスピードで前に進み、

「やめろぉぉぉ!」

急ブレーキ!!

ドンッ!!

落下。

一瞬の無音。

グシャッ!

椅子が、その場で回る。

まるで。

喜んでいるように。

悲鳴。

「きゃあああああ!!」

「誰か落ちたぞ!!」

血。

動かない体。

椅子は——

ない。

■翌朝

オフィス。

ざわついている。

「マジで?あいつ死んだの?」

「屋上からって…」

「自殺じゃないの?」

上司が苛立つ。

「うるさい!仕事しろ!!」

だが空気は重い。

1人が小声で言う。

「……昨日さ、あいつ変なこと言ってたよな」

「何?」

「“椅子が動いた”って」

「は?なにそれ」

「疲れてたんだろ」

笑いが起きる。

だが。

誰も、あの席を見ない。

窓際。

空席。

あの椅子。

——が、ない。

「……あれ?」

1人が気づく。

「椅子、どこいった?」

「処分されたんじゃね?」

「いや、そんなすぐ?」

上司

「どうでもいいだろ!!」

強引に話を終わらせる

その時。

廊下の奥。

コロ……

小さな音。

誰かが振り向く。

何もない。

「……今、音しなかった?」

「してねぇよ」

気のせい。

そう思った瞬間。

別のデスク。

椅子が、ほんの少し動く。

スッ…

誰も見ていない。

■昼・休憩室

「あのさ、ちょっと怖くない?」

「何が」

「昨日のやつ」

「まぁ…タイミング的にはな」

「でもさ、あいつそんなタイプじゃなかったじゃん」

「追い詰められてたんじゃね?」

沈黙。

誰かが言う。

「……あの子のときもさ」

空気が変わる。

「やめろって」

「でも似てない?」

「は?」

「追い詰められて、死んで」

「で、今度は——」

「……やめろって言ってんだろ!!」

上司が怒鳴る。

「仕事戻れ!!」

■夕方

オフィス。

また人が減る。

一人の女性社員。

休憩室で話していたうちの一人。

「……」

あの席を見る。

何もない。

なのに。

違和感。

足元。

コロ…

振り向く。

椅子。

「……え?」

さっきまで無かったはず。

黒いオフィスチェア。

静かに、そこにある。

彼女、1歩下がる。

椅子。

動かない。

沈黙。

「……気のせいよね」

近づく。

その瞬間——

スッ

椅子が、ほんの少し前へ。

彼女、固まる。

「……今、動いた?」

誰もいないオフィス。

椅子だけが、そこにある。

2話読んでいただきありがとうございます。

B級映画だと思って読んでください。

こちらもB級映画になるのが目標です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ