傘のさきに
掲載日:2026/01/15
傘の隙間から見える光景は
たぶん、はじめてのもの
遠慮しながら歩くのも
けっこう大変だね
右肩の領域を
さっきから気にしてる
ホントなら
このまま雨の中
二人だけの会話をしたいけれど
気がついたら
お互い、周りの友達の話ばかり
どこかでこの会話の
折り返し地点を作らないと
そのまま前に進むだけになってしまうね
そして、
後悔してしまうね
わざとらしく笑ったのも
緊張の連続を解きたかったため
キミの咳払いも
たぶん、そのひとつなのでしょう
雨は小降りになってきた
わたしのココロは
ずっと前から晴れてたけど
キミには言えずにいる
こんなときくらいに
右肩を寄せて
キミの視線
受け止めたいなと思った
傘を閉じるタイミングは
まだ先のことだけど




