別れと転生
「あ、あと多言語理解能力もお願いします」
「あぁいいぞ久しぶりに霞水以外の話し相手が来たからな。サービスじゃ」
「あと妾一応水の女神じゃから水属性が一番強くて火属性が一番弱いからな」
「あるだけありがたいです。女神ちゃんありがとう」
「じゃからもっと敬って言えっ!」
怒りながら言っているが耳の端が少し赤かった
可愛い
「では、儀式に移りましょう」
霞水さんが案内してくれた
私たちが部屋をでようとした時に
「霞水、あと『あの能力』こいつに着けておいてくれ」
「かしこまりました」
お礼くらいは言っておいた方がいいかな?
「花ちゃんいろいろありがとう」
私はお礼を言って部屋を出た
そして霞水さんに案内された部屋は
和室だった
本当に何の変哲もない普通の和室
「こちらで少々お待ちくださいわたくし、準備して参ります」
そう言って部屋でポツンと一人待っていると
さっき花ちゃんが見ていたような水槽と金魚がいた
しばらく金魚を眺めて待っていると
「氷翠様お待たせいたしました。まずこちらをこれからいく世界の現金ですだいたいこれだけあれば3ヶ月は生きられるでしょう」
「では転生準備が整いましたのでそちらの壁の右側を押して下さい」
壁ってこの掛け軸のあるこの壁だよね?
と思いながら壁の右側を押すと回転扉みたいになっていて私は隣の部屋に突っ込むように入っていった
隣の部屋は全く「和」を感じさせなかった何なら全部大理石で、なんか神殿とかみたいな感じだった
...ちょっと違和感
真ん中には魔方陣みたいなものが光っていた
すると部屋の横から霞水さんが
「そこに乗る前に最後にいろいろ説明しますね」
「まず魔法はイメージです。これは異世界作品が好きな好きの氷翠様ならよくご存知ですね」
これは知っている
「この世界結構物価、高いので、大事にしてください。くれぐれも盗まれたりしないように」
なんかフラグっぽい
「そしてこれが最後です。フフッ、主様がサプライズを楽しみにしていろとのことです」
え、最後の何?ちょっと怖い
そして私は光っている魔方陣に足をいれる寸前に霞水さんが
「ちなみに転生体の年齢は16歳です」
やったよ1歳だけ若返ったよ
そうだ最後に
「霞水さん、お茶美味しかったです。行ってきます!」
私が最後に見た光景は嬉しそうに笑った霞水さんだった




