映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』について②
映画『GHOST IN THE SHELL』を“野田ともうします。”メンバーで解説してみた
亀田さん(人生を知るパート主婦)
亀田:「あの映画ねぇ…機械に脳を繋ぐとか、“ゴーストがあるかどうか”とか、すごく難しかったけど…。
でも結局、人間って何で“人間”でいられるのかって話よねぇ。
わたしなんて、今やスマホが無いと何もできないのよ。ある意味“義体化”よねぇ」
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野田さん(情報密度高すぎ女子大生)
野田:「あれはサイバーパンクの金字塔です。
“ゴースト=意識”が、情報ネットワークに接続される時、人間の定義はどこに帰属するのか?
マトリクス的現実、ユング的集合的無意識、ラカン的鏡像論、すべてが内包されているのです!
個人的には、“人形使い”の台詞における生命定義の再解釈に、強く心を打たれました」
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富沢さん(ふつう女子代表)
富沢:「うーん、かっこよかったけど、めっちゃむずかった…。
でも“草薙素子”ってカッコイイ!あんな風にバシッとスーツ着て戦って、頭も切れて…。
でも“自分は何者か”って悩むの、ちょっとわかるかも。
SNSで誰かを演じる自分って、どれがホントの私?ってなるし」
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部長(アートと孤独の哲学者)
部長:「あれって“肉体”じゃなくて、“記憶”や“意識”が人間らしさを作るのかって問いよね。
創作も同じ。何かを表現する時、“わたし”って誰?って立ち止まる瞬間、あるのよ。
義体ってむしろ、“純粋な魂”を表すための器なのかもしれないって思ったわ」
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副部長(バランサー・実存主義寄り)
副部長:「僕はあれを、“人間が人間でいられる最終防衛線”の映画だと思ってます。
ネットワークに意識が溶けていく世界で、草薙が“境界”をどう保とうとするかが切なかった。
でも最後、境界を超える選択をしたでしょ?“人間の進化”とも、“終わり”とも取れるラストでしたね」
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最後に野田さん、まとめる
野田:「わたくしは、草薙素子の“個体性の希薄化”に強い関心を持ちました。
かつて人は身体に縛られて存在していましたが、いまや情報によってアイデンティティが分散される時代です。
“生まれる”とは、“データを持って接続されること”なのでしょうか?」
富沢:「…また難しいこと言ってるー…でも、なんか深い!」




