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映画評論  作者: 未世遙輝
18/40

ソムニウムファイル⑤

Scene 5:深夜のライブハウスの控室にて(雨音が遠くで響く)



1. ソムニウムとは「現実では語れない心の裏口」


ぼっち(声が小さい)

「夢の中って……怖いですよね。

なんか……自分でも知らない自分が、勝手に出てくる……」


千束(笑いながら)

「それが面白いんじゃん。

現実じゃ絶対言えないようなこと、夢ではポロっと出ちゃうんだよ。

ソムニウムって、そういう“言えない言葉の避難所”なんだよね」


リョウ(淡々と)

「でもそれって、危うい。

“意味の通じない言葉”や、“理解不能な動き”が、

実は本当の心の傷を象徴してるって、かなりラディカル。」



2. 「脱線」や「ふざけ」が、“核心”に触れてしまう瞬間


夏美(小さく笑う)

「たとえば、夢の中で……意味のわからないピエロに追いかけられるとか、

バナナに話しかけるとか、変でしょ?」


啓介(真剣な目で)

「でもそれが、“失われた子ども時代の記憶”や“認められない願望”を象徴してたりする。

“ふざけ”が、“真実”を守ってるんだ。

それに人間は、怖いとき、笑うんだよ。たぶん、心を守るために」


ぼっち(小声で)

「……笑うのって、安心したいから、なんですね……」



3. Aibaと伊達の“笑いの呼吸”は、心の手がかり


千束(真剣に)

「Aibaって、ときどきめっちゃ“すべる”ジョーク言うじゃん?

でもあれ、ただのギャグじゃない。

あの失敗こそが、“人間らしさ”を学んでる証拠なんだよね」


リョウ

「すべることで、“他人と感情を共有する失敗”をする。

その失敗が、伊達との距離を“測るものさし”になってる。

まるで、視線じゃなく“空気”で会話してるような。」


夏美

「その“ズレ”があるからこそ、逆に“本音”を言いやすくなる。

だって、完璧すぎる存在って、ちょっと怖いでしょ?」


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