1-優斗 1日目の朝
クラスメイトの女子と同棲⁉︎普通に考えて、普通じゃない。1週間はさすがに長ぇよ。なんて事を考えながら、相田さんを待つ。
今の時刻は早朝の5:40。さすがに待ち合わせするにはかなり朝早いため、ちょっと申し訳なささを感じていた。
相田さんはしっかり者だから、多分、6:00出発のバスの、30分くらい前には来ているかもしれないと思い、一応5:20分にはもうバス停前に来ていた。
実際、この案を提案したのは俺だし、なにより、こういう待ち合わせでは男である俺が先に着いていて、待っているという図の方がなにかと良いと思ったからだ。むしろ、女性を待たせるなんて持っての他だ。
(肌寒い・・・)
にしても、ちょっと早く来すぎたと思って後悔する。なんだかひんやりとした風は、一瞬でも、真夏である事を忘れさせた。何故か、今年の夏は昼と夜とで寒暖差が激しい。熱帯夜なんて久しく訪れていない。夜は寝やすくてありがたいけど。
まぁこれから時間が経つにつれて暑くなっていくだろうけど、この時間はさすがに肌寒く感じるので、上にシャツを羽織った。
まだ相田さんも来る気配がなさそうだし、なによりバスが来るまであと20分もある。時間を暇にしているので、久々にツウィスターを開いてみると、もの凄い量の通知がきていた。
多分昨日の24:00にサラッと投稿したのが原因だろう。自慢じゃないが、ツウィスターのフォロワー数はかなり多い方だと思う。なんでこんな陰キャに多いのかって?
たまたまだよ。たまたま。直接会って話す訳でもないSNSというモノを駆使すれば、陰キャだろうが誰だろうが輝ける。よくある話さ。
今の時間と、投稿した時間を考えると、まだ俺の投稿に気づいていない人も多いはず。夜が明けたら、もっと通知がうるさくなりそうだ。
「切っとこ……」
そんな事をしている間に、向こうから白っぽいワンピースを着た女性がこちらに向かってくる。
朝日の逆光でよく見えないが…一瞬で清潔感のある雰囲気とスタイルの良い、可愛らしい女性である事は間違いないと思った。
それはまるで…
(アイドル……!?)