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眩い記憶3  作者: NOMORE
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眩い記憶3-2 ある中との出会い2

アル中は自分のことをアル中とは自覚していないようだった。

仕事がある日に朝飲酒して仕事を休むしかなくなったり、その上に私とカラオケイコーヨ!というテンションで、仕方なく付き合ったがどっちもかなり飲んだ。


私はそのころはあまり酒に興味がなかったので、こんなにべろべろになるまで飲むのは久しぶりだった。

だが、案じることなかれ。

そんな状況でも私は頭の半分が冷静で冷め切ってサドっていたのだから。


私たちは大いに飲み、大いに騒いだ。

アルコール飲み放題にしておかなかったせいで料金は15000円也、だった。


その会計が済む前に、様々話をしたが、私はある提案をした。

それは酔っていて気楽に頼んだみたいな感じでOKを、承諾をさせたのだったが。


そして私たちは飲酒したまま男の運転でとある場所に向かった。

精神病院だった。


実は私と男との間には共通の友人がいた。それは私の元カレで十年来付き合ったり別れたりしていた中であった奴であった。しかし、そいつは家族と折り合いをつけられず、その上親が金持ちであったために精神科のグループホームに入れられてしまっていた。可哀想でむかつきを通り越して怒りすら抱かない、自己愛性格の男だった。

私はアル中男に、その共通の友人のところに会いに行こうよ!と提案していたのだった。私の頭の半分は思い付きでその提案をしていたが、もう半分の頭では策略を巡らしていたのかもしれなかった。

というのは、はっきりいってよくわからないうちにことが進んで、自分でも意図しないうちに他人を陥れることに成功してしまったのだ。


無意識すげーなあ。


病院の駐車場で三人は待ち合わせた。そして久しぶりに自己愛男と顔を突き合せた。

どういう理由か忘れてしまったが、私はアル中男に、デイケアの知り合いのおじさんを呼んできてくれと言ったようで、呼んできてくれた。

それからあれよという間に病院の責任者や偉い人がたくさん集まってきて、酔っていた私たちは取っ組み合いになったり、私が叫びだしてごめんなさいごめんなさいごめんなさい、と言い出したので騒ぎはだんだんと悲愴を帯びてきた。

いったい私は何をするためにここに来たのだろう?後になって恥ずかしくてしょうがなかった。

病院の偉い人が代行を呼んでくれて、アル中男は私を抱えて車に乗せ、なぜか私の家には向かわずアル中男の家の近くに向かわせた。


なんのかんのあったが、最終的にはアル中男をその病院には出入り禁止しさせることに成功した。

なぜか私は一か月の謹慎で済んだ。

まあ、運転していたのは男のほうだし、行先に決定権をもっていたのだからしょうがないね。


私は時々自分でも驚くほどのこうした無意識での操作を行ってしまうようだ。

とりあえずお前はもう出禁!

これ以上病院に近づくな!


これ以上つっこんで聞いてきてくれる人がいるのなら話すが、短小だがもちろんヤッタヨ。

つまらなかった。

しかし彼女に女がいることを悟らせることは出来た。ピアス残していったからね。


それとこのアル中男もある意味面白いことが大好きな人間だったので、私にはいい刺激になった。

その刺激はまた絵に活かされた。

もう、それ以外活用の仕方ないじゃんね?

あいつ彼女がいるだけじゃなくて認知した子供までいたんだよ。信じられないよねー。


こういうことを思い出すと本当に手にかけて殺したくなるのでここまででやめておく。



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