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詩など(象徴詩)

春はうちからせめてくる【春の詩企画】

作者: 檸檬 絵郎


 春はうちからせめてくる。

 堤防や城壁をつよくたもて。やつには効果がないことがわかるだろう。


 それは、ほんのり赤みのさした白い球体で、うつくしい色をしているものだ。

 ふたつの扉をかたく閉ざし、身を丸めて、胎児のようにうずくまっている者にとって、

 それはひとつの神秘であることに変わりはなく。


 春はひだにふれ、くすぐり、懐柔する。そして、とかすのだ。


 そとからやってくるのではない。そとからやってくるのであれば、からをたもてばいいことだ。


 モンキチョウよ、わらうがいい。お前はこわくもない。

 春はうちからせめてくるのだから。








Camille の "Home is where it hurts" って曲、好きなんですよ。



 _____________________________



本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] あー、春は敵かな?いや敵だな。溶かされるとなーんもやる気なくなっちゃいますもんねぇ。ふにゃぁと。(花粉症がなければですけどね。花粉症がなければですけどね!(大事なことなので二回言いました)…
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 春という雪解けを頑なに拒んでいるようにも見受けられるこの詩の語り手は、いったい何を怖がっているのだろうと思いました。 現状維持が崩れること? 新しく生まれ…
[一言] 春が二階から落ちてきた。 そうです、伊坂幸太郎に完全に支配されています(笑)
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