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転生ヲタ幼女と不良もどき

作者: 宮本ゆかり

処女作。短いうえに書きたいことが全然反映されてませんが、暇つぶしにどうぞ。気が向いたら連載にするかもしれません

 私の名前は神薙千恵。近所の小学校に通う商学年生で、10歳。名字は神を薙ぐと書いてカンナギと読む。己の名字を知った時から思っていたが、いささか厳つすぎやしないか?我幼女ぞ?世が誇る幼女ぞ?自分で言うのもなんだけど美幼女だぞ?格好いい名字に内心wktkしてたりなんかしてない。してないったらしてない。それよりも名前、そう、私の名前が問題なのだ!千恵という名前自体はいいのだが、いかんせん名づけ理由が酷すぎた。というより親は言っていなかったが大体察した。この名前、私が生まれる1年前から、今もまだやっている上に最近私がハマっている幼女向けアニメ『プリティー戦士!マジカルチエちゃん♪』の主人公からとったということを・・・!


 最近いろいろとあって心がささくれ立っていたが、落ち着いて現状を把握し直そうと思う。私の名前は神薙千恵。正確に言うと、今の名前は、が冒頭につく。何を隠そうこの私、20代で事故り死んだと思ったら幼女になって生まれ変わっていたのである。転生ネタはラノベで百万回読んだ!!!!私は心の中で叫ぶ。そして最近知ったがこの世界は前世で読んでた漫画の世界らしい。トリップ転生は二次創作で一億回読んだ!!!!また叫ぶ。死んでしまったのはしょうがない。生まれ変わったのもイージーモードで人生やり直せると思えばいいものだ。しかし、私には目下大きな悩み事があった。


「・・・あの、英虎さん。隠れているようですが見えてます。半分以上見えてます。」

「あ?おっかしーな、電柱に隠れてりゃバレねえって誠司が言ってたんだけどな・・・」


 10mほど後方の電信柱の裏にいたこの男は早乙女英虎。金髪でピアスがいっぱいで見た目を裏切らずヤンキーである。早乙女という名字がここまで不釣り合いな人間は初めて見た。余談だがこの男、おとめ座である。正直すっごいどうでもいいし知りたくて知ったわけじゃない。話を戻そう、無駄に体格がいいため電信柱に隠れようとしても半分以上体が出ていたが、小学校からの帰り道1km弱ずっと私をストーキングしていたのだ、この男は。学校行きなさい高校1年生め、暇人か。


「それで、今日はどうしたんですか?なにか用事ですか?」

「ああ、いや、新聞屋のおっちゃんがテーマパークくれたんだけどよ、千恵が好きな戦士もののショーやってる期間だから誘いにき、」

「いきます!学校休んででもいきます!行きましょう!」

「たん、だが・・・本当に好きだな、これ。ちっとばかし妬けるぜ?」


 英虎さんは別に悪い人ではないのだ。ちょっとわんぱくで他の不良グループと喧嘩して怪我したりさせたりすることはあれど、万引きだの窃盗だのという犯罪は一度もやったことのないクリーンなヤンキーなのだ。たまにこうやって遊園地やら水族館やら映画館やらのチケットをどこからともなく仕入れて遊びに連れてってくれるし、お菓子だってくれる。こらそこ、餌付けとか言わないの、やめなさい。これだけならただの良いお兄さんなのだが、先ほど言った通り大きな問題が一つだけある。


「礼はキスでいいぜ?」


 この男、ロリコンなのである

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