表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

チャプター5 やれやれ

 俺はジミーに教わったルートに沿って順調に進んで行ったが、目的のGSSの輸送車が見つからなかった


「デカい車両な筈なんだが最近通った跡は無いな。積み荷を持ち逃げしたか?」


 道の先にある枯れ木林に目をやる。獰猛なな動植物がそれなりにいて危険な場所だ


「この先に行かなきゃならないのか・・・やれやれ」


 文句を言いつつ枯れ木林へ俺は向かう事にした。中に入ると化石化した鋭い樹木が生い茂り太陽光も少ししか入り込まない様な状態だった。更に奇妙な事に木の枝にはグルグルと何かがひっかいた様な傷が有った


「おー、居た居た」


 グリーンスターのマークが入ったトレーラーの残骸を見つけた。辺りを警戒しながら声をかけてみる


「ジミーからの依頼で助けにきた!グリーンスター生きてるか!?」


 「ゴン、ガララン」


 返事は無いが物音がした。運転席に取り付けたホルスターからブルパップショットガンを手に取り車でギリギリまで近づく


「・・・・たく」


 車から降りてショットガンを構え更に近づき残骸の運転席を見るが人は居ない。


「ガン」


 トレーラーを思いっきり蹴飛ばすと覗き窓が開き中から声がした


「おい、助けに来たってのはホントか」


「クロウタウンに居たGSSのジミーって奴に頼まれた。何があった?」


「スロースって盗賊にやられたんだ。コンテナに隠れたんだがアイツら車で体当たりしやがって扉が歪んで出られねえ。そのおかげで諦めて帰ってくれたみたいだが・・・」


 生き残りの男に更に質問する


「スロース(ナマケモノ)ね。生きてるのはお前一人だけか?」


「あと二人いるが一人ケガしてそいつを見てる運転席に居たヤツは殺られちまった。」


 変形したドアの状態を確認する、グラインダーを使えば何とかなりそうだ


「なんとか開けてみよう。荷物をまとめといてくれ」


 トレーラーの奥から女性の声と怪我人らしき男の声がした


「急いで、出血が酷いんだ」


「うう・・・」


 車を寄せ工具箱からグラインダーを取り出し、電気椅子も兼ねた助手席にあるバッテリーにプラグを差し込み。扉の金具を切れるか試してみた


「ガアァァァァァァ」


「急いでくれ!また奴らが戻ってくるかも」


「ァァァァァァ・・・・・バン」


 何かが外れる音がして扉が少し動いた。中の男から歓喜の声を上げる


「よし!離れてくれ。中からバールでこじ開けてみる。っこいしょぉオ」


「バン」


 扉が外れると中からオッサンが飛び出してきた。まあ、声のイメージ道理の顔だな


「よっしゃあ!出られたぞ」


「「「「キャアッー!クワクワクワ・・・・」」」


 猿とも鳥とも言えないような奇声がこの林に響いた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ