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チャプター4 よい旅を

 スロースが去った後のクロウタウンパーキング内。その頃コッパーは


「外が騒がしいな」


 女性客が持ってきた水の質をチェックしていた


「きっと立ち入りを拒否された旅人がごねたんでしょ。水はこれくらいで良い?」


「オーケーだ。必要な物があったらまた来てくれ」


 夕方まで商売したが稼ぎはまずまずだった


「ふむ・・・悪くは無いが良くもないってところか。・・・ハグッ」


 焼いたイノシシをかじりながらこれからの事について考えていると同業者風の男が話しかけて来た


「ちょっと良いかな」


「ハムハム・・・ッ。なんだ?ずっとこっちを見てたようだが」


 酒瓶を持った同業風の男はバツが悪そうにしながらも話を続ける


「ばれてたか。悪いが信用できそうか様子を見させてもらった。おりゃジミーってんだ。グリーン・スター・スカベンジャーズ、GSSってとこで働いてる。よろしくな」


「ジーン・コッパー、フリーだ。よろしく」


「フリーか。なあ、暇ならひと仕事受けてくれないか」


 GSSか。主に食料品を扱ってるスカベンジャーで、自社の工場で缶詰を作ってる様な会社だ。悪い噂もほとんど無いし、話を聞いてみるのもいいだろう


「仕事って?」


「ウチのチームが一組、予定時刻を過ぎても来ないんだ。見てきてくれないか。ルートはこれなんだが」


 ジミーが地図を広げて、そこに記してある色分けされた線の中から黄色いラインを指さして言った。そうとう切羽詰まってるのか、仲間内で使うような各ルートが記載された地図をだ。同業者に見せるかね普通


「で、そいつ等の無事を確かめに行けばいいのか」


「ああ、メンバーは4人。頼めるかな?」


 少々胡散臭いが報酬次第ってところか。最近の稼ぎも少ないので商談することにした


「見てくるのはルートのここまで。前金でこいつの腹を満タンに、あと弾薬2ダースづつ。弾はこれだ」


 車を叩き38口径と12ゲージの使用済みの薬莢をわたす


「わかった。一人救出するごとにコショウ一袋かウチで作った缶詰6個やろう。8人のチームだ荷物も回収できたら中身と相談だ。車種はここに止めてるのと一緒だよ」


「生存者が居なかったとしても後金として一人分の缶詰と胡椒はもらうぜ」


「決まりだ」


 交渉は成立した


「直ぐに準備しよう。アンタらの仲間をスカベンジ(拾ってくる)してくる」


 地図を見ながら注意する場所を決めチェックを入れる


「こんなもんか。タイヤの空気圧・・・よし。」


 車の調子を簡単に確かめ出口に向かう。ガードに声をかけゲートを開けてもらう


「もう出ていくのか」


「数日でまた戻ってくる。ゲートを開けてくれ」


「わかった。よい旅を」


「ガガガガ・・・・」


 音を立てゲートが開いたのを確認し、俺は荒野に出発した


「ブウゥゥン・・・・」

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