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チャプター10 おかえり。クロウタウンへようこそ

 スロースの長の頭を吹き飛ばした俺は獲物の品定めを始めた


「さてと・・・お、趣味が悪いが良い銃だな」


 スロースキングの死体を漁り、腕についた爪が気になったのでナイフで叩き音を聞き品質を確かめる


「キィィン」


「いい鉄使ってるな。でもどう外すんだこれ」


「ガチャガチャ」


 いろいろいじってみるが外れる様子が無い。俺は針金に切れ込みを入れたものを編んで両端に握るための手を通すベルトが付いた道具ワイヤーソウを取り出した


「腕を切るしかねぇか・・・」


 ナイフで肉を、ワイヤーソウで骨を切り爪を外す


「ザクゥ、ガッ・・ギコギコ・・・」


 俺はあらかた漁り終わった後、戦利品を持って車まで戻った


「おお、タイヤ直してくれてたのか」


「あ、ああ。これで何時でも走れるぜ」


「よし、町まで戻るか」


 車の安全装置を外しキーを回してエンジンをかける。こいつ等が必要以上に車をいじくり回さないでくれていて良かった。さすがに感電死した死体じゃ儲けが少ないだろうからな


「ブオォォ・・・」


 無事町まで戻りゲートを通過すると案内役の子供が現れた


「おかえり。クロウタウンへようこそ」


 オッサンが思わずぼやく


「クロー(爪)はもうこりごりだ」


「カラス(クロウ)がいっぱい飛んでたの?」


 子供の無邪気な質問にオッサンが苦笑いしている。俺は子供にクライアントを呼ぶように言う


「いや、クローとか跳ぶとかいいから。ジミーさん呼んでくれないかな。緑の星のマークの」


「わかった。すぐよんでくるよ」


 しばらくすると居住区のゲートからジミーが出て来た


「みんな生きてるか!?何があった」


 ジミーの顔を見て生き残りの連中がしゃべり出す。なんとアノ怪我人もだ


「盗賊に襲われたのさ。エドの奴がやられちまったが、なんとかな」


「重症なのが一人いるんだ。医薬品と清潔な部屋を」


「やあ、迷惑かけちまって、すまねぇ・・・」


 ジミーが生き残りの顔を確認する


「気にするな良く戻ってきてくれた。オーイ」


 ジミーが合図すると町に居たメンバーが怪我人と女を連れて行った。出て来たメンバーの中の大柄の女がオッサンの腕も折れてる事にきづいてオッサンの背中を叩く


「彼方もケガしてるじゃない。いつも無理するんだからオヤッさんは!」


「いでで、痛いって!いや、オレは後で」


 オッサンがいじられてるのをなんとなく見てるとジミーが話しかけて来た


「車の修理を手配しておいた。ガレージで報酬の話をしよう」


「ああ、回収したトレーラーの荷物はまだ車の中だ。襲ってきた連中との事もしっかり話してもらうぞ。知ってたろ?」


「まいったなぁーヘヘ。悪い様にはしないって。安心しな」


 ジミーは酒瓶を回しチャポチャポ音をたててとぼけ始めた。コイツは水の入った酒瓶がトレードマークだったりするんだろうか?


「こっちだぜ。にぃちゃん」


 俺はパーキングの職員の案内でガレージの中にジミーと一緒に入って行った


「あ!ちょっとま・・・」


 オッサンが何か言ってたが。ガレージの扉は閉まって聞き取れなかった


「どうしたのオヤッさん」


「いや、まだヤツの名前聞いてなかったと思ってな・・・」


「名前はたしか・・・コッパーよ。腕をしっかり固定した後あいに行けば」


「そうか、ありがとよコッパー」


END

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