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弟からの逃亡

「気になる人はいるけどね」


 恋愛に興味津々の弟にそれだけ伝えることにした。

 弟はそれが誰なのか気になって気になって仕方がないようだ。そわそわ具合が先程よりもだいぶ増して、上目遣いになりながら俺に訪ねてくる。


「それって僕の知ってる人?」


 こんな事を聞かれるものだから少し動揺してしまい、弟の純粋な眼差しから視線を逸らしてしまう。


「んーどうだろうね」


 そしてあやふやな返事をすることにした。すまぬ弟よ。

 悲しそうな表情をした弟を尻目に俺はそそくさと自室へ逃げる。家族といえどコミュニケーションを取るのはあまり得意ではない俺を一体誰が責める事が出来よう。

 いつもより家族と話して精神的に気付かれしたので少し早いけどベッドに寝転ぶことにした。今日はいつもよりグッスリ寝れそうな気がする。


 俺はいつもあまり寝れない。どうやら夢遊病というか…意識のない間に色々な事をしているらしい。夜中に出歩いては人助けをしているらしい。

 らしいっていうのは人づてに聞いたからだ。町を歩いているとよく感謝をされる事がある。


 この前は不良から助けてくれてありがとうとお礼をされた。まるで記憶にないがお礼をされるという事は助けたということだろう。


 他にもこんな事が数えきれない程ある。人見知りの俺がわざわざそんな事するのかなぁと悩んだ事もあるが、無意識下の俺はきっとそういう奴なのだと今では納得している。


 考えていると眠気がきたのでしばらく眠ることにする。明日もいい一日になりますように。

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