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猫娘のVRMMO  作者: ざらめ兎
7/14

7.ナンダコレ?

こんにちは♪ざらめ兎でっす!!リアルを振り切る為に!!ハイテンションで!!ご挨拶申し上げます!!

「ヒャッハァ~!!お嬢ちゃん冒険者かぁ~?そんなちっこい容姿で依頼を受けんのかぁ?」


 そんな声に振り向く…其処にいたのは…なんともお約束な、刺々しい黒っぽい革鎧(?)を着た金髪のモヒカン頭が此方を、ニヤニヤしながら見ていた…。


「はい♪そうですが、何か?(テンプレ…キター!!絡まれちゃう!?絡まれて、ぶちのめして、ランク急上昇!!的なイベント発生デスかぁ♪)」\(゜∀゜)/


「お嬢ちゃんよう~冒険者舐めてんのかぁ…?そんな防具とも言えねぇ服で街の外なんざ出ていってみろ…アイツラ(・)にあっさりやられちまうぜ?…なっ!悪いこたぁ言わねぇからさ!!そのままじゃあ、止めておきな…あ~ほら、良い防具屋紹介してやるから!!それに…武器屋も…何だったら!オジサンも無料で手伝ってあげても良いから!!お嬢ちゃんは見てるだけでも良いし!だから!!お嬢ちゃんは、そのまま依頼を受けてはダメだからな!!特に!討伐系なんざもっての他だからな!!」


 と、ヒャッハァ~な金髪モヒカンは叫びながら一気に距離を詰め私の肩をガシッ!!と掴んだ…。


「えっ…あっ、はぁ…?(あ、あるぇー、絡まれずに…逆に…めっちゃ心配された!?えぇ…こんなに咬ませっぽいのに…こんなに…あれっぽいのに?…えっ!?良い人なの!?あれ?いや、ある意味これは絡まれたって言えなくも無いかな?…て言うか…後半ロリコンみたい…それに…顔が近い…)」


 私がそんな風に思考を迷わせていると。


 スパァァァァン!!


 と、目の前のモヒカン頭から良い音が鳴った。


「ゴフッ!?な…何をするんだ!バルムンク(・・・)!?」


 モヒカンの後ろを見ると、紫瞳、黒髪ロングヘアーの…筋肉…な御姉さんがハリセンを振り抜いた格好で、モヒカンを冷たい眼差しで見つめていた。ナンダコレ?


――――――――――――――――――


「いやぁ~ゴメンなさいねぇ、驚かせちゃって…。コイツ…こんなナリしててもサァ、子供好きなのよォ~、だから、見た目子供のあなたが心配であんな馬鹿なことをしたのよ…。ホラッ!!あんたも謝んな!!」


「ず…ずびばぜんでぢた…」


 あの後、モヒカンは頭を叩いた筋肉御姉さんに()でOHANASIされた…。で、今に到る。


「はぁ…まあ?私は特に気にしてませんから…。」


「そうかい?そんなら、良いんだけど…とりあえず、自己紹介するね?私が…不本意ながら、このバカの女房してる、バルムンクだよ。んで、こっちのバカはアイザックっていうんだ…。」


「私は、ミイナと言います。よろしく?お願いします?」


「うん…よろしく!」


 私が挨拶すると筋肉御姉さん…バルムンクさんは眩しい笑顔を見せてくれた。


「んで…話は変わるけど、ミイナちゃん…本当にその格好で依頼を受けようとしたのかい?」


「はい…ダメですか?」


「絶対にダメだよ!?討伐系はもちろん、他の依頼でも何があるかわからないからねぇ~。せめて…革鎧くらい装備しないと…」


 バルムンクさんは真剣な眼差しでそう言った。


「う~ん…ねぇ…ミイナちゃん?もし、よかったら何だけど~このバカが迷惑掛けちまったお詫びにさぁ…良い防具屋紹介するから、防具買わない?バカのサイフから代金出してあげるよ。」


「えっ!?い…いや、さすがにそこまで甘えるわけには…。」


「いいから、いいから♪ほら♪行くよ~立った立った♪」


「ぇ、あの…えぇ~」


 そうして、私はバルムンクさんに首根っこを掴まれたまま為す術無く連れていかれた…。










「ねぇ…俺、どうすれば良いの…………………?」


 そうして、二人に置いてきぼりを喰らったアイザックは、静かに涙を流した…。

 その光景を見ていた周りの冒険者達のアイザックに向けた視線は男女問わず憐れみ一色に染まっていた…。

仕事したくない……………(´゜ω゜`)


あっ!!すいません!!気にしないでください♪

さて、前回初登場のモヒカン頭こと、アイザックさんです!!作中でロリコンのような発言が有りましたけど彼は子供好きなだけで、ロリコンでも変態紳士でもありません!!というより、バルムンクさんとの子供が欲しくてその想いが暴走して全ての子供を保護対象にしているだけです!!見た目幼女なミイナも…


ピンポーン♪


あれ?誰か来た?は~い!!どなたで…………………

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