3.ステータス
「うわあぁ♪」
視界に光が戻ったと思い、目を開けて口をついて出たのは、恥ずかしながらその一言だけだった。
視界に飛び込んで来たのは、青い空に頬を撫でる風、水を吹き出し輝く噴水、笑い合う人々など本物そっくり…いや、寧ろ異世界に来てしまったのでは?と、思わせるようなぐらいにリアリティーに溢れており、ポカーンと口を開けたまま、暫く動けなかった。
数分後、正気を取り戻した私は周囲の他のプレイヤーに見られていることに気づき、今度は羞恥に悶えることになった…。
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「はあ、恥ずかしかった…取り敢えず忘れよう。あ、ステータスをチェックしないと…」
そして私は、ステータスウィンドウを開いた。
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name: Miina
種族: ケット・シー
job : 召喚剣士 Lv.1
HP:100 MP:100
ATK 15
DEF 5
INT 5
MIND 5
SPD 15
DEX 15
LUK 20
SP 10
SKILL
召喚術 Lv.1
刀剣 Lv.1
魔法才能 Lv.1
引っ掻く Lv.1
風属性 Lv.1
SUBSKILL
MP回復上昇 Lv.1
猫の目 Lv.1
キャットウォーク Lv.1
称号
イリスの友
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「うん、アタリかな?」
召喚剣士は、いわゆる魔法剣士の召喚術バージョンのようで、他の属性魔法は覚えられ無くなるけど、もともと前衛職希望だったから特に残念ではなかった。
逆に、召喚術を使える分此方の方が良いかもしれない…もふもふ…。
因みにATKは攻撃力や筋力に補正、DEFは防御力やHPに補正、INTは魔法攻撃力やMPに補正、MINDは魔法防御力やHPMPに補正、SPDは移動速度や回避率に補正、DEXは命中率や製作物の質に補正、LUKはドロップ率や製作物の成功率に補正がかかる。
召喚術は魔法系スキルに属するため、INTが重要になってくる。
「取り敢えず、詳細情報を見てみようかな?」
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ケット・シー…猫の姿をした、妖精族。風の属性に高い適性を持つ。
種族的に幸運値が高い(+5)。とても珍しい。ほとんどの種族は好意的。
召喚剣士…召喚術を使える剣士。通常の剣士より攻撃力は低い。数が少ない。
召喚術…契約した魔物を召喚し、共に戦う。Lvにより契約できる数と召喚できる数が変わる。テイムや調教スキルと併用することが多い。※現在、契約可能数:1 召喚可能数:1
刀剣…刀剣による攻撃に補正がかかる。武器:刀、剣を装備できる。Lvが上がれば、攻撃力に補正がかかる。
魔法才能…魔法系スキルの使用が可能になる。逆に、このスキルがなければ魔法系スキルは使えない。
引っ掻く…ケット・シー固有SKILL。斬撃系スキルに補正。Lv上昇により補正率上昇。
風属性…風の属性魔法が使用できる。Lvにより使用可能な魔法は増える。
Lv.1(ウィンド)
MP回復上昇…MPの回復が速まる。Lvが上がれば回復量と、回復速度が上昇する。
猫の目…暗いところが見えるようになる。Lvが上がれば、見える範囲が広がる。アイテムの詳細が分かる。Lvにより理解できる情報は増える。
キャットウォーク…機動制限解除。Lv上昇によりSPDに補正がかかる。
称号 イリスの友…IRISUの友となった者に贈られる称号。NPCの好感度が上昇しやすくなる。幸運値が上昇(+5)。
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「………ファッ!?」
レア種族&レア職キタ!?