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猫娘のVRMMO  作者: ざらめ兎
2/14

2.メイキング

「へぇ~、<IRISU>って名前なんだ~♪」


「はい、創造神様につけていただいた大切な名前です!!」


「へぇ~、キレイな名前だよね~♪」


…突然声を掛けられた後、振り向いたところに居たのは、管理AIのIRISUという天使だった。

 天使とは比喩でもなんでもなく、フレスコ画でよく見る天使そのままのアバターが居たのだ。

 因みにこのIRISUちゃん、プレイヤー全員のアバターメイキングをサポートしているらしく、私で23240人目なんだそうだ。 しかし今までのプレイヤー達は皆、声を掛ける前にさっさとメイキングを済ませゲームを始めてしまったらしい。








 IRISUちゃんは引っ込み思案だが、人とお喋りをするのは好きなのだそうだが…。

 初めて会うプレイヤーとお喋りしたかったらしいが、生来の引っ込み思案とメイキングをさっさと済ませるプレイヤーの勢いに負け、私に声を掛けるまでお喋りできなかったんだそうだ…。


「あっ!!お喋り出来たのが嬉しくて、すっかり忘れてました。アバターメイキングをしましょう♪」


 因みにIRISUちゃんはドジッ娘でも在るようだ。


「そうだね~んじゃ、始めようか~」


「ハイッ!!」(*^_^*)


 IRISUちゃんは、白銀のゆるふわロングにサファイアのような切れ長の瞳、珊瑚のような唇、スッとした鼻筋にスッキリとした面長の顔立ち、スタイルは理想的なプロポーションで、真っ白い大きな翼に長衣(トーガ)風な白い服。

 つまり、何が言いたいかと言うと……美人なのだよ。それも、女の私ですらドキッとするくらい。

 なので…。


「グハッ!!」


 そんな美人に至近距離で微笑まれたら………。


 しばらくお待ち下さい。


――――――――――――――――――


「だ…大丈夫ですか?」


「だ…大丈夫大丈夫…」


 な…なんとか持ちこたえられた!!IRISUちゃんは可愛過ぎました!!

 くっ!…ドキドキが治まらない!?


「じゃ…じゃあ始めますね…」


「おっしゃっ!バッチコイ!!」щ(゜▽゜щ)


「…!?わ…判りました。で、では、此方のウィンドウからアバターメイキングを行われて下さいね♪」(^_^;)


「ほいほい♪」


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


name:


種族:


job:


Lv: 1


ATK 10

DEF 10

INT 10

MIND 10

SPD 10

DEX 10

LUK 10

SP 10


skil

()()()()()



Sub

()()()


称号 無し



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



「まずは、お名前を決めましょう!」


「う~ん…(ここは自分の名前をっと♪)」






「次は、種族とjobを決めましょう!」


「ここは、どうしよ…う~ん…ん( -_・)?…ランダムか…。」


「ランダムですと、通常選べないレアな種族やjobが当たることがありますよ♪」


因みに、通常選べる種族は、


人間:ステータスは平均、色々な道具を使う為手先が器用になりやすい。戦闘・生産どちらも大丈夫♪

選択可能…(ヒューマン)


亜人:様々な種族がある、魔族と呼ばれている種族は魔物扱いされるところもある。種族によりステータスが変わる。特化型が多い。

選択可能…(獣人、妖精族、魔族)

※魔族は人型とは限りません!


 と、大別すれば二通り…だが、 亜人は説明文にもある通り一部以外は魔物とされ、NPCの対応が悪かったりする。

 まあ、人間プレイヤーでもPK(プレイヤーキル)NPK(ノンプレイヤーキル)をすると、とても強くて怖い(ガチムチマッチョで半裸な)NPCに捕まり、暫く牢獄行きになったりもあるらしい。まあ、どちらを選んだとしてもその人の心掛け次第と言うことだ。


「う~ん…(面倒くさい~種族は良いとして、job多いよ~!!)」(;´д`)


*それもそのはず、jobは運営の悪ふざけのようなこんなのjob?というのも含まれていて(鎧とか、ホモォとか…)とても多いのだ…。*


「あ~もう良いや…種族もjobもランダムで良いや…」


「ランダムですか?種族とjobをランダムにすると自動的にスキルもランダムになりますけど…?」


「えっ!?それを先に言ってよ!!もう押しちゃったじゃない!」( ̄□ ̄;)!!


 決定を押してしまってもう変えられなくなっていた。


「あわわわ…ご…ご免なさい!!」


「もう、いいよ~でも、次からは気をつけてね~!」


「あううぅ…はっ!あっあの!あ、後でお詫びの品を!!」


「別にいいんだけれど…」


「いえ!後で必ずや!!」


「う…うん、わかったわかった。ところで、ステータスチェックは、できないの?」


「は…はい、あちらについてからのお楽しみになります…」


「ふぅん、わかった!じゃあ、行くね…」


「あ………………。あの!お気をつけて!!」


「うん!またね♪」


「っ!ハイッまたお会いしましょう♪」


 段々視界が白く染まって行くなか、私は少しの寂しさとこれから始まるゲームへの期待でドキドキしながら目を閉じるのだった。





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