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断界の英雄  作者: 明太子
天断来臨
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瞬間の三重奏

夜明け前、薄い霧が足元を覆う訓練場。

冷たい空気の中、ひび割れたコンクリートと錆びた鉄柵が静寂を破る。


中央に立つのは鳳条迅。

鎖を肩にかけ、冷たい目で仲間たちを見渡す。


「今日から二日間、実戦形式で徹底的に鍛える。奏は全員の今の体の状態を保存しておけ。全員当たり前だが手加減はなしだ」


十二人の弐番隊が円形に散らばる。

月光がそれぞれの顔を照らし、気迫が渦巻く


蒼真は刀を出し、刀身に月光が反射して冷たく輝く。

その目には迷いはなかった。


迅は鎖を肩にかけ、低く構える。

鎖の先端が軽く振れるたび、鋭い音が霧を裂く。


「俺の動き、全部盗め」

「お願いします!」


蒼真が踏み込んだ瞬間、刀が鋭い斬撃を繰り出し、砂利が弾け飛ぶ。

迅は鎖を回転させ、斬撃を弾きつつ、相手の動きを牽制する。


互いに一瞬息を止め、距離を取り合う。


蒼真は刀を水平に構え、呼吸を整える。

迅は鎖を肩で操りながら、次の瞬間の蒼真の動きをうかがう。


刀と鎖の衝突音が訓練場に響くーー


「あっちは派手にやってますね。ねぇ、時夜さん?」

「そうだな…そろそろこっちもやろうか」

「俺も同じこと考えてましたよ」


灯真が低く唸る。

「行きますよ…」

黒魍の影が地面を這い、呼吸に合わせてうごめく。


時夜は前傾姿勢で身構え、手のひらをわずかに開く。

「お前の動き、全部止めてやるよ」


灯真は瞬時に鬼と共に時夜の懐に飛び込み、影鉄で攻撃を繰り出す。

手応えは確かに灯真の手のひらにあった。

ーーはずだった。


灯真の動きは三秒止まり、その間に鬼は時夜によって破壊される。

「突っ込んでくるだけじゃ俺には勝てないぞ」

「確かにそうみたいですね」

二人の戦いは超高度な心理戦に変わっていった。


雷牙は拳に雷を纏い、稲妻の光が走る。

玲司は軽やかに構え、空間跳躍で移動し、雷牙の攻撃を全てかわす。


「次の俺の技は強いぞ!!紫電撃・連!!!」

雷牙は間合いを詰め、雷撃を伴う連撃を叩き込む。

玲司は空間跳躍で、攻撃の軌道を読みつつ戦術と反応速度を磨きながら叫ぶ。

「当たらなければ意味ねぇよな!」


雷牙は拳を振り抜き、雷を飛ばす。

「稲翔!!」

玲司は空間跳躍で一瞬で背後に回り、虚空蹴りで雷牙の足元を狙う。

雷牙は踏み込み、雷撃を叩き込むも、玲司の反応速度でギリギリ防がれる。


「お前は攻撃が全部ワンパターンだな!」

雷牙は雷を拳と足に纏い、連続で攻撃を重ねる。

玲司は空間跳躍で攻撃を躱しつつ、虚空蹴りで雷牙を吹き飛ばす。


稲妻と跳躍する残像が交錯するーー

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