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断界の英雄  作者: 明太子
天断来臨
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集いし十二人

断界戦線本部。

弐番隊の会議室には、隊員たちが集まっていた。


長いテーブルの周りに弐番隊のメンバーが集まり座っている。


優雅が椅子にもたれながら言う。

「で?新入りってのはこいつら?」


玲司が親指で後ろを指す。

「こいつら」


扉の近くに立っている二人。

鴉羽蓮、そして一ノ瀬奏。


蓮は腕を組みながら部屋を見回す。

「思ったより人数多いな」


奏は眼鏡を軽く直した。

「……ここが弐番隊ですか」


灯真は椅子にもたれながら小さく笑う。

「そうだよ」


響が静かに二人を見る。

「能力は一応聞いてるよ。触手と保存だっけ?」


蓮が笑う。

「よく知ってるな」


響が二人に聞く。

「本当にあんた達二人は戦力になるの?」


蓮が響に突っかかる。

「今ここで試してみるか?」


その時、会議室のドアが開いた。

入ってきたのは黒鐘時夜。

空気が少し静かになる。


蓮が目を細める。

「……こいつは?」


玲司が答える。

「黒鐘時夜さん」


奏の表情が少し変わる。

「この人が時間の技能の……」


時夜はゆっくりと席に座った。

「そういうお前たちは」


蓮が答える。

「鴉羽蓮」


奏も続ける。

「一ノ瀬奏です」


少しの沈黙、その空気を壊すように雷牙が笑う。

「まぁよろしくな」


颯も軽く手を振る。

「歓迎するよ」


翠霞は静かに言う。

「まあ戦えるなら問題ないね」


響は壁にもたれながら小さく笑う。

「そ、ならいいけど…」


蒼真は二人に向かって軽く頭を下げた。

「蒼真です」


蓮が少し驚いた顔をする。

「お前が灯真たちが言ってたやつか」


玲司が笑う。

「そうそう、結構やるぞ」


奏は蒼真を観察するように見ていた。


その時、迅が会議室に入ってくる。

全員の視線が集まる。


迅はゆっくりと前に立った。

「揃ったな」


弐番隊全員。


鳳条迅、黒鐘時夜、鬼堂灯真、空城玲司、重村優雅、轟崎響、神崎雷牙、神崎颯、霧島翠霞、天城蒼真、鴉羽蓮、一ノ瀬奏の十二人。


迅は全員を見渡し、こう言った。

「俺たち断界戦線は魔獣から一般人を守るために集まった集団だ。一般人は魔獣の姿すら見えない。見えたとしても極少数の人間だ。お前らも何かしらの理由がありここに座っていると思う。断界戦線は俺たちのような思いを他の者にさせないように、命を賭けて人を守る強大な盾となり、前回のような異能を使うものを殲滅する矛とならなければならない。つまり言いたいことは分かるな?」


迅が一人一人の目を順番に見ていく。

全員の目は闘志に燃えている。

「これで戦力は揃った」


静かな空気。

迅の目が鋭くなる。

「次の標的は――」


一瞬の間。

「天狗だ」


空気が変わる。

玲司が笑う。

「やっとか」


灯真も小さく笑う。

「長かったね」


蓮は少し楽しそうに言う。

「面白そうじゃねぇか」


奏は静かに言った。

「……強いんですか」


迅が答える。

「強い…だが」


迅の目が弐番隊全員を見る。

「今の弐番隊なら勝てる」


誰も否定しない。


迅が最後に言った。

「準備しろ、一ヶ月後の戦いで天狗を必ず討ち取る」


弐番隊の戦いがまた始まろうとしていたーー

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