倉庫激闘
粉塵が舞う倉庫の中、触手使いと保存使いが灯真と玲司を迎え撃つ。
触手が天井や床、鉄骨を蹴破りながら伸び、倉庫を迷路のように覆う。
保存使いは静かに「維持」を発動し、灯真の拳や衝撃を受け止めるが、肩や背中には疲労の色が浮かび、体力は激しく消耗していた。
玲司は前に踏み出した瞬間、触手使いの目の前に空間跳躍を使っていた。触手使いはそれに反応し玲司と自分の間に触手を入り込ませる。
「虚空蹴り!!」
宙に足を蹴り上げると、無数の触手が一斉に弾き飛ばされ、倉庫内に衝撃波が走る。
触手使いは思わず眉を動かし、触手を引き戻すが、玲司は笑みを浮かべ、さらに連続で四方八方に虚空蹴りを繰り出す。
灯真は余裕の表情で保存使いを観察しながら、淡々と攻撃を続ける。
保存使いは必死に「維持」を使い、灯真の攻撃を受け止めるが、体力の消耗は増す一方だ。
肩や背中の赤い光が、彼の限界を物語っていた。
触手使いは回転しながら柱を蹴破り、保存使いを守るために灯真に迫る。
玲司は虚空蹴りで触手を弾き、灯真の側面を守る。
二人の連携で触手は次第に制御され、保存使いも体勢を崩され始める。
灯真は保存使いの動きを読み、体力の限界を見極めて攻撃を加える。
触手使いの動きも玲司の虚空蹴りで翻弄され、倉庫内は四人の激しい攻防で揺れ続けた。
最後の瞬間、玲司が空間跳躍で触手使いの目の前に移動し虚空蹴りをしようとした。
しかし触手が間に入ってくる。
しかし玲司はそれを読み切っていた。
「消え…上!?」
「虚空蹴り!!」
触手使いはそのまま地面に倒れ込んだ。
倒れ込んだのを見た灯真も保存使いと決着をつける。
「来い、影鉄」
そしてそのまま影鉄で保存使いの体を突いた。
そのまま灯真は続ける。
「さすがにもう動けないよね?」
保存使いは小さく頷く。
そして灯真は影鉄を引っ込めた。
二人は地面に倒れ込み、静かな呼吸が戻る。
倉庫にやっと落ち着きが戻ると、灯真は微笑む。
「見事だったよ」
玲司も拳を握りながら笑う。
「これなら弐番隊に誘えるな」
保存使いがニヤけながら2人に聞く。
「断ったらどうなるの?」
灯真が続ける。
「もう1回戦うことになるかもね?」
触手使いは少し疲れた顔で口元を緩める
「お前ら断界戦線だろ?戦う前から断界戦線にはいつか入るつもりだったよ」
保存使いも小さく頷く。
こうして二人は正式に弐番隊への加入を決め、戦いの余韻の中で新たな仲間が揃った。




