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断界の英雄  作者: 明太子
疾風決戦
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空中の攻防

丘の上の戦場は、鱗粉で薄く霞んでいた。

小さな蝶たちが無数に舞い上がり、一直線に飛んでは岩や木にぶつかり、小さな衝撃を巻き起こす。

草や砂が舞い、戦場全体がざわめくように揺れる――まるで嵐の中の舞踏場のようだ。


響は波動を集中させ、防御の壁を作る。

「玲司、気をつけて!」声を張り、攻撃の軌道を読みつつ牽制する。


玲司は目まぐるしく飛び回り、空間を瞬時に入れ替えながら攻撃を回避する。

蝶が一直線に迫るたびに位置を変え、攻撃の隙を作らせない。


蝶使いは微笑みながら舞い続ける。

「まだまだ……!」

指先でさらに蝶を飛ばし、岩や木に衝突させて戦場の障害を増やす。丘全体に風と舞が渦巻く。


響は波動で攻撃を抑えつつ、玲司の動きに合わせて連携を試みる。

玲司は空間跳躍で蝶を避け、間合いを詰めるが、蝶使いは軽やかに舞い上がり、まるで空中に留まるかのように攻撃を続ける。


蝶使いの鱗粉が二人の視界を奪い、足元の草や岩にぶつかった蝶の衝撃で地面が揺れる。

「……速い、逃げ場がない……!」玲司が息を吐くが、空間跳躍を駆使してなんとか攻撃をかわす。


戦場は風と舞う蝶、逃げ回る玲司、波動を纏う響で混沌としていた。

互いの攻撃が交錯し、砂煙に紛れて姿がかき消える瞬間もある。

響は波動で道を切り開き、玲司は空間跳躍で3人の位置を入れ替えながら、少しずつ蝶使いを追い詰めていく。


やがて三人の呼吸は重なり、攻防のテンポはさらに加速する――

丘の上には、舞う蝶、転移する者、波動を纏う者……

まさに戦場全体が生き物のように動き、戦闘は誰も攻撃を喰らわないまま進んでいったーー

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