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断界の英雄  作者: 明太子
疾風決戦
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押し返す力

人形使いは静かに灯真に目線を移す。

「……次は誰だ?」


灯真は金棒を握り直し、鬼を呼び出して群れの人形を蹴散らす。

「……任せてよ」力強く草原に踏み出す。


人形使いは微笑むように構え、再び俊敏な動きで灯真の攻撃をかわす。

しかし、灯真は鬼を使った連撃で間合いを詰める。

金棒で地面を叩き、鬼を飛ばしながら相手の動きを封じようとする。


「……くっ、鬼か……」人形使いも瞬時に跳ね回り、攻撃をかわす。

だが、前回の蒼真とは違い、灯真の力強い一撃がたびたび風圧で相手を押し戻す。


草原の草が舞い、砂塵が巻き上がる。

蒼真は横たわりながら、灯真の戦いを見守り、戦術を分析する。


人形使いの動きは相変わらず巧妙で、全ての攻撃を避ける――

だが、灯真は鬼を駆使しながら、相手の動線を少しずつ制限していく。


鬼の力を借り、灯真は連続で攻撃を仕掛ける。

金棒を振り下ろし、地面を叩いて衝撃波を飛ばす――人形使いは一瞬だけ踏み込みを躊躇うが、すぐに身を翻しかわす。


「……なるほど、力任せだけじゃ簡単には倒せないか」灯真は冷静に観察しながらも、鬼を次々と操り、相手の動線を狭める。


灯真が鬼を左右に飛ばすと、人形使いは横跳びでかわすしかなくなり、縦の移動に制限がかかる。

そこを見逃さず、灯真は一撃を放つ――金棒の先端が人形使いの肩をかすめ、わずかに土煙が舞う。


「……っ、押される……!」人形使いも微妙に体勢を崩す。

しかしすぐに跳ね回り、灯真の次の攻撃をかわす。


鬼の連続攻撃と金棒の振りにより、草原の土は舞い上がり、視界がわずかに遮られる。

灯真は目を細め、相手の動きを読む。

「……少しずつ……動きを制限して……!」


人形使いは避け続けるが、灯真の攻撃範囲は着実に狭まっていく。

蹴り上げた鬼が間合いを封じ、金棒の衝撃波が回避を強いる。


蒼真は草の陰から横たわりつつも、灯真の戦いぶりを分析し、呼吸を整える。

「……この連携が……鬼の使い方か……」


草原に張り詰めた緊張の中、二人の戦いはさらに激しさを増していく。

灯真の力強さと巧みな戦術、そして人形使いの避けの巧妙さ――双方の駆け引きが、戦況を複雑にしていた。

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