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断界の英雄  作者: 明太子
疾風決戦
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泥の化け物たち

蒼真はそのまま人形使いに連撃を仕掛ける。

「……すごい……!」人形使いも驚きの表情を見せ、一瞬だけ防御の動きを崩す。

蒼真は瞬時に判断し、また横腹を狙った連撃を叩きこむ。


しかし、人形使いはぎりぎりのところで体をひねり、刃をかわす。

「くっ……まだか……!」蒼真は咄嗟に二刀を縦に振り下ろし、横斬り、突き、と連続で攻撃を重ねる。


人形使いは素早く身を翻し、すべて避ける――だが、刃の風圧に足元の草が舞い、土煙が巻き上がる。

微妙に押されるかのように、敵の防御の軌道が揺らぐ瞬間もある。


蒼真はさらに閃きを活かし、回転斬りで距離を詰め、横から斬撃を連ねる。

「……くっ、巧妙すぎる……!」人形使いは冷静さを保ちつつも、一瞬の隙で蒼真の連撃をかわす動きに力が入る。


蒼真も息を整えながら、さらに二刀を交差させ、斬撃の連携で相手の動きを封じようとする――

だが、敵の体は全て避け、まだ攻撃は通らない。


蒼真が大きく振りかぶり人形使いの胴体を切ろうとしたその時、地面に数体の人形が溶け、泥のようになった。

直後、人形使いの拳が蒼真の顔面に向かって飛ぶ。しかも威力は先程までとは違い倍増している。


「くっ……!」蒼真は二刀で防ごうとしたが、間に合わずモロに顔面にくらい、衝撃で膝をつき、体勢を崩してしまう。

それでも必死に立ち上がり、再び反撃を試みる。


「まだ……終わらせるわけには……!」蒼真は、斬撃を繰り出して間合いを詰める。

しかし、人形使いは冷静にかわし、鋭い突きと蹴りで再び押し返す。


蒼真の顔には汗と土埃が入り混じる。

「……もう一撃……か……」


その瞬間、また威力倍増のパンチが蒼真を直撃する。

膝をつき、砂に手をつく蒼真。だが、人形使いは蒼真を殺そうとせずそのままそこに立ち尽くしている。


遠くで灯真が群れの人形を蹴散らし、戦場は二手に分かれたまま。

人形使いは静かに灯真に目線を移す。

「……次は誰だ?」


蒼真は息を整え、二刀を握り直す力は残しつつも、戦場の主役は灯真へと移る――

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