異変の兆し
拠点の会議室。テーブルには作戦図が広げられ、仲間たちが集まっていた。
迅が指し示しながら説明する。
「平原の方で魔獣が暴れていると報告を受けた。今回の敵は広範囲に配置されている。接近戦部隊と遠距離支援部隊に分かれて行動する」
翠霞がメモを取りつつ、蒼真に向けて声をかける。
「蒼真、このルートなら敵の数を分散させられるわ」
「なるほど、じゃあこのルートで行こう」
神崎颯は風を操るイメージで指示を出す。
「風を使って前線の視界を制御しつつ、雷牙の攻撃を加速させる」
雷牙も元気よく応じる。
「任せろ!颯、風と雷で一気に叩くぞ!」
響は波動を軽く放ち、前線の防衛ラインをイメージする。
「防衛ラインはここで確保、前衛はここまで押し上げられる」
灯真は金棒を肩に担ぎ、蒼真に向けて意見を出す。
「僕が前に出て援護する。蒼真は二刀流で敵の要を狙え」
「はい、わかりました」
玲司は短く一言、仲間を鼓舞。
「ここは任せろ」
悠雅は視線を巡らせ、重力を意識した作戦を提案。
「前線が押されれば、俺が重力で敵の動きを制御する。無駄な突撃はやめろ。蒼真も不用意に飛び出すな」
少し毒っぽく続ける。
「……まぁ、俺がいるから安心しろ」
蒼真は皆を見回し、微笑む。
「ありがとう、皆。僕も二刀流で要を狙う。動きはみんなに合わせるよ」
迅が鎖を軽く振りながら、まとめる。
「準備は整った。あとは現場での連携次第だ」
そのとき、拠点のモニターに映る平原の様子が少しざわつく。
「……?」翠霞が眉をひそめる。
「何か、敵の動きに異変があるようです」
颯がモニターを確認し、声を低めに言う。
「風が異常に乱れてる……近くに大型魔獣か、何か動いている」
雷牙も目を見開く。
「え、もう来るのか!?早すぎだろ!」
悠雅は重力を軽く操作しながら落ち着いて言う。
「焦るな。まだ慌てる必要はない。だが、全員準備は万全にしておけ」
響は波動を使い、防衛ラインをイメージしながらつぶやく。
「敵が動けば、私たちの連携が試される……」
窓の外、平原に異変の気配。風と雷の揺らぎが、仲間たちの鼓動を少し早める。
――総力戦はもうすぐ始まる。




