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断界の英雄  作者: 明太子
疾風決戦
33/68

風神雷神、参上

回復施設の一室。

先ほどの平原での戦闘で倒れていた蒼真たち5人は、翠霞の毒霧と迅の鎖による回収で無事に安全地帯まで運ばれ、完全に回復していた。


白い壁と大きなテーブル、簡易的なモニターや資料が並ぶ会議室に、蒼真、灯真、玲司、響、悠雅、そして迅と翠霞が集まる。


迅が淡々と口を開く。

「今回の戦いでの問題点を整理する。各自、戦闘中の状況報告をしてくれ」


蒼真が口を開く。

「僕は二刀流を解放したが、周囲の味方を守り切れなかった……」


灯真は淡々と、しかし余裕を持って話す。

「僕は金棒での戦闘は問題なかったが、連携不足は否めない」


玲司はいつも通りの調子で、歯切れよく言った。

「俺の空間跳躍、もっと活かせたな」


響は息を整えながら、毒を含んだ口調で言う。

「……蒼真、あんたのせいで私は大変だった。でも、守れてよかったわ」


悠雅は少しうつむきつつ、戦況の反省を報告。


迅は皆の報告を聞き終えると、落ち着いた声で言う。

「各自の反省点は把握した。次回の任務に活かすことだ。だがまずは今回の戦いでの勝因も整理しろ」


ここで彼女が静かに口を開く。

「……皆、初めまして。私は霧島翠霞、蒼真の同期です」

優しい微笑みを浮かべ、目の前の仲間たちに向けて自己紹介を続ける。

「毒を自在に操り、戦場で仲間を守ることを専門にしています。これから皆と共に戦わせてください」


蒼真は微かに微笑む。

「……よろしく頼む」


迅も小さく頷き、翠霞の加入を認める。

「頼りにしているぞ、翠霞」


「さて、今回の総力戦に向けて、新たに蒼真の同期を加えることにした」


翠霞が横で頷く。

「二人とも能力は優秀。皆で協力して戦力を上げましょう」


会議室のドアが開き、風使いと雷使いの双子が姿を現す。

落ち着いた彼はクールな表情で、淡々と周囲を見渡す。

「よろしく。僕は神崎颯、風の技能を使う」


元気な彼は明るく、少しはしゃぐように自己紹介。

「俺の名前は神崎雷牙!雷の技能だ!よろしくな!」


蒼真は柔らかく微笑み、皆に向けて言った。

「無理はしなくていい。力を合わせて、互いに助け合おう」


翠霞も優しい笑みを浮かべ、軽く頷く。

迅は静かに頷き、目を細めた。

「これで同期も揃ったな。互いに支え合っていけ」


部屋の空気が少し和らぎ、軽い笑いが混じる。

響はいつも通り毒のある口調で、

「……ふん、あんたたち、少しは頼れるかもね」


双子は顔を見合わせて微笑む。

「任せろ、仲間を守るのは得意だからな」

「冷静に支援する。みんなで力を合わせよう」


その後も会議室では、互いの自己紹介や過去の任務の話、軽い雑談が続いた。

緊張感はまだあるものの、戦いの前にこうして仲間と過ごせる時間は、少し安心できるひとときだった――

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