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断界の英雄  作者: 明太子
電光蠍舞
31/63

雷蠍、決着

平原は砂塵と雷の残響に包まれている。

倒れた仲間たちは動かず、遠くから見守ることもできない――

蒼真の前には、雷蠍が堂々と立ち塞がるだけだった。


雷蠍は尾を大きく振り上げ、青黒い雷を帯びた衝撃波を放つ。

「尾雷嵐――!」


蒼真は攻撃を避けつつ、体制を立て直しつつ雷蠍に語り始めた。

「俺の出せる剣は今は1本だけなんだ。だからバカみたいに突っ込むことしかできない。でもそれだけならあんたには勝てない。だから手数を増やす」


蒼真の刀を持つ反対の手に光が集まり始めた。


「ーー双閃裂空」


2つの刃が雷蠍に向かう。


雷蠍は尾を振り回し、幻影分身を生み出して幻惑する。


だが蒼真の二刀は反応速度を超えた連撃で、尾も幻影も次々と切り裂く。

雷の尾が空中で弾け、二刀の軌跡が光の渦となって平原に轟音を轟かせる。


雷蠍は咆哮とともに尾を旋回させ、雷撃を散布。

蒼真は二刀を交差させて雷撃を斬り払い、跳躍で尾の横殴りを避ける。

連続の空中交差斬り――二刀が雷蠍の尾、胸部、幻影分身を同時に切り裂く。


「……これが、俺の技能だ――!」

蒼真は空中で回転し、そのまま体全体を切り刻む。

二刀の軌跡が螺旋状に雷蠍を包み込み、尾も幻影も完全に制御される。


雷蠍の尾が何度も振り下ろされる。

蒼真は一瞬も迷わず、二刀を縦横無尽に交差させ、衝撃波を斬り裂く。

尾の雷撃は二刀の刃を弾き、閃光が平原に裂けるように跳ね回る。


そのまま流れるように連続斬り――

二刀の軌跡が螺旋を描き、雷蠍の尾と幻影分身を絡め取り、雷撃のエネルギーまで巻き込みながら斬撃の刃に変える。


「いいかげん死ね!」

蒼真は踏み込むと同時に二刀を交差させ、雷蠍の胸部に連続で打ち込む。

雷撃と尾の攻撃すら、二刀流の閃光に呑み込まれ、反撃の猛刃となってそのまま雷蠍を貫いた。


雷蠍は咆哮と共に空中で崩れ落ち、尾の雷が散り、平原は静寂に包まれる。


蒼真は息を整え、倒れた仲間たちを見渡す。

「……これで、雷蠍討伐完了……」


孤独な戦い、だが蒼真の二刀流は、雷蠍を完全に討ち果たした。

平原に残ったのは、勝利の余韻と、そこに倒れ込む蒼真の姿だけだったーー

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