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断界の英雄  作者: 明太子
電光蠍舞
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雷蠍、尾撃の嵐

広大な平原の向こうに、雷蠍がゆっくりと姿を現す。

上半身は人型、筋肉質で青黒い鱗に覆われ、下半身は蠍の尾と脚。尾先からは雷が迸る。


突然、雷蠍の唇が動き、低く響く声が平原に轟いた。

「……人間どもよ、よくぞここまで来たな」


蒼真は息をのむ。

「……魔獣が喋った……?」


灯真が肩の力を抜き、余裕の笑みを浮かべながら影鉄を構える。

「喋れる魔獣は強いんだ。ついさっき、僕が教えたはずだけど?」


蒼真はうなずき、拳を握りしめた。

「……分かった。油断はできない」


雷蠍は尾を大きく振りかぶり、雷を帯びた衝撃波を発生させた。

「尾刺雷撃――!」


衝撃波が平原を裂き、仲間の前方に吹き荒れる。

蒼真は刀を構え、飛来する衝撃波を跳ね返す。

「くっ……接近戦を狙ってくる!」


灯真は影鉄を前に突き出し、尾の攻撃を受け止める。

「僕の影鉄で受け止める……行くぞ」

金棒が尾撃を受け止め、雷蠍の勢いを一瞬削ぐ。


響は波動で飛来物を弾き、悠雅は重力操作で平原の起伏を変化させ、尾の攻撃を不規則にする。


玲司は空間跳躍で高速で距離を詰め、尾の隙を突く。

「空間跳躍――ここだ!」

刹那の間にボスの側面に回り込み、攻撃を連打する。


しかし、尾の衝撃と雷のフィールドで攻撃の軌道は制限される。

蒼真も刀を振るうが、尾のスピードと衝撃で思うように斬れない。


灯真は冷静に笑う。

「まあ、想定内だ……次の手を考えよう」


雷蠍は尾旋突撃で平原を横断し、仲間たちを押し流す。

地面の土が舞い上がり、衝撃で全員が体勢を崩す。


それでも、5人は連携を途切れさせない。

悠雅が重力で尾の軌道を変え、

響が波動で攻撃を制御し、

玲司が空間跳躍で急所を狙い、

蒼真と灯真が前線を固める


尾撃・毒針・衝撃波――

平原全体を巻き込む雷蠍の攻撃の中、5人の連携は少しずつボスにダメージを与え始める。


戦場の草原は裂け、雷と砂塵が舞い、轟音が響く。

だが雷蠍はなおも力強く立ち上がり、尾を再び振りかぶる――


「……まだ始まったばかりだね」

灯真は肩をすくめ、余裕の笑みを浮かべた。


平原全体が、雷蠍と技能者たちの攻防に揺れる――

尾撃の嵐は、まだ終わらない。


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