森裂く跳躍
禍々しい森の奥。
枝葉がねじれ、瘴気が漂う異様な空間で、蒼真たちは息を整えていた。
前回の魔獣戦で森の地形はさらに荒れ、足元は不安定だ。
「……次が本番だな」蒼真が刀を握り直す。
霧の奥から、さらに巨大で禍々しい魔獣が現れた。
その体躯は前回を超える規模で、森を踏みつぶしながら迫る。
灯真が冷静に指示を出す。
「蒼真、悠雅、前線。玲司、響、側面支援だ」
玲司は口元に笑みを浮かべ、挑発的に叫ぶ。
「来いよ、デカブツ!俺がやるぜ!」
「ーー空間跳躍!!」
地面に手を置き、空間を歪めて魔獣の動きを翻弄する。
さらに、玲司は蒼真の位置に手をかざす。
「蒼真、裏から行くぞ!」
瞬時に蒼真が魔獣の背後へ転移。
「おお……!」蒼真は驚きつつも刀を振るい、瞬閃で攻撃。
悠雅は重力操作で森の地形を制御し、魔獣の足元を縛る。
「これで逃げられない」
響は波動で枝葉や土を吸収し、玉状にして魔獣に撃ち込む。
「止まれ!」
玉が魔獣の巨体に直撃し、森中に衝撃が広がる。
魔獣は反撃し、枝や瘴気を飛ばして攻撃。
森全体が戦場となる中、5人は互いの動きを意識して応戦する。
玲司は再び魔獣の背後に移動し、攻撃の隙を作る。
「これでどうだ!」
魔獣は空間の歪みに戸惑い、次の攻撃の軌道を狂わせる。
灯真は金棒を握り、影鉄を召喚。
「影鉄――!」
衝撃波が森を揺らし、魔獣の動きをさらに封じる。
蒼真は瞬閃を連続で放ち、魔獣の筋肉を斬り裂く。
「連携は完璧だ!」
禍森の奥深くで、5人の技能者の連携が試される。
玲司の空間操作で敵も味方も自在に移動し、連携がかつてない精度を見せる。
森の禍々しい環境も、5人の力で徐々に制圧されつつあった――




