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断界の英雄  作者: 明太子
技能者たちの黎明
15/61

合格

最後の魔獣が低く唸る。

その体は筋肉を膨らませ、蒼真へと飛びかかった。


蒼真は地面を蹴る。

だが魔獣の爪が、想像以上の速さで振り下ろされた。


「速い――!」

蒼真は咄嗟に身をひねり、ギリギリで避ける。

地面が大きく抉れた。


悠雅が手を前に出す。

「……重くなれ」


次の瞬間、

魔獣の体が突然沈んだ。

見えない重力が、その体を地面へ押し付けている。


「蒼真!」

悠雅が叫ぶ。

「今だ!」


蒼真は一瞬で理解した。

地面を蹴る。

重力に押さえつけられた魔獣の横へ一瞬で回り込む。

刀が閃いた。


鋭い斬撃が、魔獣の体を深く切り裂く。

魔獣の動きが止まる。


そして――

その体は黒い粒子となり、崩れ始めた。


風に溶けるように、完全に消えていく。

静寂が戻った。


玲司が肩を回す。

「任務完了、ってところだな」


響は周囲を見渡す。

「……もう反応はない」


蒼真は刀を鞘に収めた。

「終わった……」


悠雅が軽く笑う。

「初任務にしては上出来だ」


玲司が蒼真の肩を軽く叩く。

「新人、悪くない」


響も小さく頷いた。

「……合格」


蒼真は少し驚く。


その時――

玲司の端末が小さく鳴った。


玲司が画面を見る。

「……ん?」


表情が少し変わる。

「どうしたの?」と響。


玲司はゆっくり言った。

「どうやら――」

「別の場所で魔獣が出たらしい」


蒼真たちは顔を見合わせた。

どうやら、戦いはまだ終わらないようだった。

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