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あつい子供

 これまでに冬の風景を表す言葉で、これほど洗練され、使われた一言はないだろう。度々言われてきて、散々こすられ聞き飽きていると思うが、やはり便利すぎるので使わざるを得ない。

あたり一面銀世界だ。2,3 cm は積もっているだろうか。こんなに積もったのはいつぶりだろう。2年、3年……もっと前かもしれない。

僕はこの昂ぶりを抑えることができず、ついパジャマのまま裸足でベランダに出てしまった。家族は僕を馬鹿にするが、逆になぜ素肌で触れないのか聞きたいね。衣服越し、靴越しの感覚なんぞたかが知れている。

砂ほど重くはなく、砂糖ほど乾燥しておらず、泥より固めやすいが、人に当ててもあまり痛くない。踏んだ時の「ボフ」という音。そして、踏めば一瞬で沈むが、雪が固まればそれ以上はいくら強く踏んでもほとんど沈まない。これらの雪特有の特徴を、どうして素肌で感じられずにいられようか。それに雪は、こんなにあついのに。

しばらく雪ではしゃいでいたら、やっと正気に戻った僕は家の中に飛び込んだ。うん……家族の言う通り、僕はバカだ。だけど、人はバカな方がいいと思う。だってそのほうが楽しめるもん。



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