表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ローカル  作者: 不機猫
58/71

新学期

 「明日香、おはよう。今日から同じ学校だね。」

「やっぱり、大学にも入学式ってあるんだね。」

「そうだね。」

それから、僕たちは、朝ご飯を食べて、学校に向かうことにした。

明日香は、医学部と薬学部の両方に合格したけど、結局、薬学部の方に進むことにした。

それで、いちばん喜んだのが玲子さんだった。

「だって、うちの会社の後継者ができたようなものじゃない。」って、周りを憚らずのたまわっていた。

僕は、そのまま医学部に進学した。

 恵は、芸大に、そして、星野さんも同じ大学の文学部に入学した。

残念ながら、港は、どこも合格できなかったので、ハワイの大学を秋に受験することにした。

最初に、彼が言ったのは、「日本語って難しい。」だった。

そして、北川さんは、美大と僕たちと同じ学校の法学部。

美大の方は、生まれつきのセンスと才能がなせる業で、恵が、しばらくいじけていた。

彼は、結局美大を選んだ。

 これからの、彼の活躍をみんなが信じた。

僕と明日香は、いつも僕が通った道を並んで学校まで向かった。

そして、正門の所で高校とは、違うキャンパスに向かった。 

 入学式、そして、教養授業のためのクラス分け。2年までは、重なる授業もあったけど、医学部に関しては、別メニューが準備されていた。

特に、ドイツ語に関しては、特別授業が待っていた。

「明日香、第二外国語は、何にした?」

「薬学も、基本ドイツ語だから一緒に勉強出来るね。」

「イッヒ、リーベですか?」

「そうね。」

この大学でも、すぐに明日香は人気者になった。

「クラブは、何か入るの?」

「今、チェアリーダー部にしようかと思ったけど、レベルが違った。」

「そうそう、コスプレ同好会が有った。今度、一緒に見に行かない?」

「わかった。なんか、恵が出てきそうだね?」

「他の大学とも共同で活動してるみたいだから、合えるかも。」

「そうなんだ。」

「とりあえず、僕は、学校の授業の状況を見ながら考えるよ。」

「ねえ、海人、今日、入学式で言ってた新しい医学研究所が私たちの地元にできるって知ってた?」

「全然知らなかった。」

「今日、初めて聞いた。」

「産学共同で、研究開発を行って、新薬及び医療研究で世界に貢献します。って、言ってたけどすごいよね。」

「何か、別世界の話だと思ってたけど、すごく身近に感じた。」

「明日香も、新薬開発できるかも。」

「そうよ、そのつもりよ。海人と一緒に新薬作るよ。」

「承りました。」

 僕たちは、入学式の後のセレモニーを一通り終えた後で、校内を散歩がてら見学して回った。

「高校の時に見てたけど、大学生になってから見ると何か違って見える。ちょっと大人目線って感じかな。」

「そうね。」

「あれ、ボスの車じゃない?」

「ほんとだ。ボスの車だ。今頃、何の用事なんだろう?」

「迎えに来るって、聞いて無いけど。」

「どうする。会ってく?」

 僕たちが、しばらく状況を見ていると、理事長室から、理事長とボスと玲子さんが出てきた。

ちょっと、近寄りがたい雰囲気だったので、僕たちは、回れ右をして、桜並木の方に向かった。

(今度、ボスに会ったら何の話か聞いてみよう。)

そのまま、授業のリクリエーションを聞いて、受講登録票を出して、それから図書館に向かった。

「海人は、いつもここで、勉強してたのね。」

「そうだね。」

「静かで、いいところだね。」

「図書館だからね。」

「地元のあの図書館なら、ちょっと騒いでも怒られそうにないけど、ここだと騒げないね。」

「そうそう、それで恵が立ち入り禁止にされた。」

「そうなんだ。」

「医療関係の書物がいっぱあるから、なんでも調べられるよ。」

「素適ね。」

「海人は、今何を調べてるな?」

「ミトコンドリア。」

「ミトコンドリアを活性化させる食品から、サプリから色々調べてる。」

「お母さんの作った薬に、食品管理を含め色々試しているところ。」

「それと、がん細胞の組成とかも調べてる。」

「クエン酸とかビタミンとか、さらに乳酸菌とかの体内で活動するものを含めて、調べてる。」

「基本的には、細胞学に近いかも。」

「それと、これからは、人間の臓器関係も調べていくつもりだよ。」

「今のところ、毎日ケールを食べるようにしている。」

「朝のサラダにモロヘイヤと一緒に入ってたのね。」

「そのおかげかわからないけど、お母さん東京に来てから、肌がつやつやって自慢してたわ。」

「やっぱり、効果はあるみたい。」

「僕も、疲れにくくなった感触は、掴んでいる。」

「でも、野菜と果物だけだと体力がもたないんだよね。」

「難しいわね。」

「まあ、できるだけやってみるよ。」

って、図書館の人が、こっち睨んでる。

「今日は、この本借りて帰るよ。今まで、高校生だから、色湯関係の本は、借りれなかったんだ。」

「後は、家で勉強するよ。ドイツ語も事前に勉強しておかないと。」

「そうね。」

 それから、僕たちは、家路につくことにした。







  

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ